2話 能力開花 ページ4
パチリ。目を開けた。
「……! 冷たッ!」
体全体に伝わる程の冷たさを感じた私は飛び起きる。
バシャリ。水飛沫が飛ぶ。周りをキョロキョロと見るが誰も居なかった。私を刺していた私も。
見た感じ床は水で余り深くはなく幼稚園プールみたいな深さ……もしくは、それ以上のの深さだった。天井は無く雲一つもない美しい青空が広がるだけだった。
水面に目をやると私は私じゃなくなっていた。
周りを再び見渡す。スッと立ち上がる。何となく手を振りかざす。
ドサリ。某竜RPGで出てきそうな主体が鋼っぽい剣が落ちてきた。早速地面から抜き取り振ってみる。割りとしっくり来た。そして、何となく走ってみようとする。
バビュン!目にも止まらない速さで私は走り始める。足で急ブレーキをかけるとバシャンと水飛沫が飛ぶ。水飛沫は太陽の光を浴びてキラキラと光っていた。
暫く起こったことに呆然としていると頭の中に大量の情報が入り込んでくる。頭を手で支えながらフラりと身体を揺らす。
入ってきた情報の中に今の現象を起こした情報を発見する。私は、入ってくる大量の情報を脳がショートしない程度に整理しながら確認をする。
「『
頭に浮かんだソレを発音してみた。それが、“この力”の名前らしい。
移動速度が尋常じゃない速さになったり、他にも人の心を読めたり、高速で計算できたり、断片的に未来を予知したり、尋常じゃない程に頭が良くなったり、身体能力が異常じゃない位に上がるみたいだ。
しかし、メリットが強いということはデメリットも強くなる。10分を越えると意識が朦朧とし始め30分後には意識は途切れ動き続けるみたいだ。無意識で動くみたいだから何やらかすか解ったものではない。
そして、私はもう一つ気になる単語を見つける。
『
成る程、もう少し知らなくてはいけないことが多くなったな……。
そう思いながら再び頭の中の情報を探そうとすると不意に眠気に襲われる。
最初は抵抗をしていたが睡魔に勝てず、抵抗するのを止めた。
「……ようこそ、
そんな、
私の意識はまたブラックアウトした。
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白雪の鴉亭(プロフ) - 七夜さん» あっ!ありがとうございます!ゆっくりやっていきますので気長によろしくお願いします……! (2019年5月19日 13時) (レス) id: 033af8111d (このIDを非表示/違反報告)
七夜(プロフ) - 世界観がとても素敵です!応援しています、更新楽しみにしてます! (2019年5月19日 10時) (レス) id: 5d16445995 (このIDを非表示/違反報告)
白雪の鴉亭(プロフ) - さぬきさん» すみません、誤字です。間違えてました……!指摘ありがとうございます! (2019年5月10日 21時) (レス) id: 033af8111d (このIDを非表示/違反報告)
さぬき(プロフ) - 失礼します!Helloという占いツクール内の企画から来ました!番外編面白そうだったので!質問なのですが、眠り姫病はめむりひめと読むのでしょうか?ルビがそうだったのですが不自然で。 (2019年5月10日 21時) (レス) id: 640a4ce08b (このIDを非表示/違反報告)
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