4話 ページ15
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三年前から溜めていたチャクラが、ちょうど今、溜まりきったのだ。
――遅いってばね…！！
もうちょっと早ければ、助けられたかもしれないのに！！
A「…これは、私の術です。用があるので、失礼します」
それだけ言って、本部から出る。
途中、追いかけてきて私を引きずり戻そうとした人もいたけど、容易に振り払えた。
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A「――ミズキ！」
立ち尽くしているミズキを白眼で見つけ、急いで駆け寄った。
と同時に、ミズキの足もとに横たわる人の、布の下の顔も見えた。
ぱらぱら。勝手に涙が溢れ出る。
ミズキ「姉さん、……そのおでこは？」
A「父さんの集めた書物に、載っていた術。この紋様は、百豪の印って言うの」
話すと涙が口に入ってきて、しょっぱかった。
A「……間に合わなかった、」
ギリ、と唇を噛む。
何も言わず、ミズキは私の頭を撫でる。
その顔に、涙などなかった。
……これじゃあ、どっちが年上かわかんないな。
「A」
ふと、後ろから名前を呼ばれた。
振り向くと、あの時一緒にいた医療忍者たちが、みんなして並んでいる。
……良かった。みんな無事だ。
「……今まで、仲間外れにしてごめん」
若い医療忍者が頭を下げる。
みんな、口々に続けた。
「シクラ様から聞いた。――敵の狙い、敵の白眼にいち早く気づき、俺たちを護るために自ら囮になったと。」
「あんたの判断がなかったら、増援が来る前に敵にやられててもおかしくなかった。
半数以上も引き付けてくれたから、アタシらでも持ちこたえられたの。」
「Aはすごいよ！ いい加減認めるよ！」
「おじいさまは混血がどうとか言うけど、どんな血が流れてようが、日向のために戦うんなら、誰が何と言おうと、日向一族だ」
「ありがとう」も「ごめんなさい」も、本当に心からそう言っているんだと、感じ取れた。
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……フウリ兄さん。シオン兄さん。
私たち、やっと認めてもらえたみたいだよ。
ああ……でも。
できることなら、兄さんたちのことも、すごいって言ってほしかったなあ。
母さんと父さんも、みんな、すごいんだと知ってほしかった。
裏切り者でも、スパイでもないんだよ、って。
チラ、とミズキのことを見る。
――見ててね、兄さん。
私、もっと強くなる。
今度こそ。ミズキは、私が絶対護るから。
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黒渦クレナ(プロフ) - 星猫さん» わわわ、お声がけくださり恐縮です…！ ですが…私生活が忙しく、占ツクすら一切開かない時期もあるので、星猫さまにご迷惑をおかけする未来しか見えず…。合作の件は、お断りさせていただきます。 (2021年3月21日 8時) (
レス) id: c6d10be035 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 一緒に合作しませんか？ (2021年3月20日 21時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
黒渦クレナ(プロフ) - 星猫さん» (→)コメントありがとうございました！ (2021年3月20日 10時) (レス) id: c6d10be035 (このIDを非表示/違反報告)
黒渦クレナ(プロフ) - 星猫さん» NARUTO含め、ジャンプ作は結構見てますよ〜。最近は 怪物事変やDr.STONE等にハマってますね…！ カードゲームアニメも好きです。春から始まる86-ｴｲﾃｨｼｯｸｽ-のために生きてます笑。他にも色々知ってる気がするんですが…すぐに思い出せたのはこれくらいです！(→) (2021年3月20日 10時) (レス) id: c6d10be035 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月20日 9時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒渦クレナ | 作成日時：2019年5月4日 13時
