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響凱さんに拾われた女の子 ページ9

何で鬼と人間が一緒に暮らしてるかというと

私にもよく分からない



物心ついたときには既に響凱さんと暮らしていた



私は響凱さんが書く小説が好きだ


面白くないという人の意味がわからない




「小生の小説を面白いと言ってくれるのはAだけだ、ありがとう」

『ふふふ、だってほんとに面白いんだもの!』



『そうだ!響凱さん鼓聴かせてよ!』

「あぁ」



『私、響凱さんのこと大好きよ!』


「あぁ、小生も好いている」




響凱さんは鬼だけど私の事は食べない

食べられる人達は気の毒だとは思うけど…


人間は豚や鳥を食べるじゃない?
それと一緒だと思ってる



こんな楽しい生活ずっと続けばいいのに



そんな楽しい日々はある鬼殺隊士によって壊された


ゴトッ━━━━━━


畳に落ちる響凱さんの首



『え、うそ…』


負けるはずない、そう思ってたのに



『ッッ…!!響凱さん!』


「…A」



どんどん消えていく体



『嫌よ!消えないで!』

「…いつも…小生の事を褒めてくれるのは…Aだけだったな…」



『ッッ……』

「隣で笑ってくれるのはAだけだった…ありがとう…」



『私、響凱さんと暮してて凄く幸せだったよ…』


「あぁ、小生もだ…A、最後に…抱きしめてくれないか…?」


『うん…』


もう少しで消えてしまう響凱さんの首を抱きしめた



『ありがとう…響凱さん…』


「礼を言うのは小生の方だ…また()う日を楽しみにしている…」




そう言って響凱さんは消えた





私は響凱さんがいないと生きていけないの…

響凱さんだけが生きがいだった…




もう…いいや…


いっそのこと死んでしまおう…




「あの、あなたはどういう」


声をかけられたと同時に振り返り


少年の腰から刀を奪った



「ッッ!?!?」





『ははは、今行くよ響凱さん』




刀を振り上げた



その時だった



────A、死んではダメだ




響凱さんの声が聞こえた





カシャンッッ


刀が手から落ちる


『何でッッ…何でよッッ』

あぁ、また涙が止まらない





ギュッ



少年が私の手を握った



「辛いと思いますが…生きるしかないんです…」


顔を上げると少年は儚げな笑顔を浮かべていた

その瞬間私は悟った
彼は大事な人を殺されたことがあるんだ

『貴方も…同じなのね…』

「…行きましょう」


手を引かれて歩く


響凱さん、私生きるよ


じゃあ、また逢う日まで


《END》

喧嘩して大っ嫌いって言ってみた→←〃



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廣岡唯 - しのぶさん見たい (2023年4月2日 15時) (レス) @page44 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - めっちゃくっちゃ、キュンキュンしました!ありがとうございました🙇 (2022年3月16日 16時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
真白 - お体に気を付けてこれからも頑張って下さい! (2021年2月17日 1時) (レス) id: b703d2385d (このIDを非表示/違反報告)
真白 - あなた様のかく小説が大好きです!村田さん兄に来てほしい禿同です(笑) リクエストです!「肩トントン、ほっぺぷにっ」お願いします! 語彙力皆無ですみません!(通じろ) 後、村田さんだけ絶対にいれといてほしいです。我が儘でごめんなさい! (2021年2月17日 1時) (レス) id: b703d2385d (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 鬼滅の刃大好きです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年12月29日 16時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白緑 | 作成日時:2020年4月23日 14時

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