【今日から俺は】月川の妹は開久の... (ページ36)

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相)おいコラ、起きやがれブス

Aの頬を叩くが起きない

しかしちゃっかりAを抱いている

智)...

相)んな怖ぇ顔すんなって智司
おらよ

相良は智司にAを押し付けるとダルそうに欠伸を一つした

智司がAを抱き上げるのを見て三橋も伊藤も驚きを隠せない

先程人の顔面に容赦ない蹴りを食らわせたような人物が途端に仏のような顔...と言っても無愛想なしかめっ面な事に変わりはないが優しげな雰囲気を漂わせ少女を抱き上げた

逆に驚かないわけがない

三)え、何、おたくらデキてんの？

伊)やめなさいよ

三橋が目を点にして智司とAを交互に見た

三)あー...それとも

三橋が相良をニヤついて見ると相良も何だよとガンをつける

三)三角関係...いでっ

伊藤が三橋の肩を叩きやめろと諭す

伊)これ以上面倒事起こすんじゃないよ
ほら行くぞ

三)チッ...明美ちゃんに続いてAちゃんまで何でこんなゴリラと...

三橋は智司に聞こえないように嫌味を言い悔しそうに伊藤と帰って行った
恐らく聞こえていたとは思うが

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貴)ん...～

目が覚めたAは欠伸をし背伸びを軽くし周りの状況を少しづつ把握して行った

貴)昨日、東京の...紅野さん...に連れてかれて...
あ、伊藤さんと話して...その後...

見事に全て忘れていた

するとガチャっと音と共に入ってきた人物が一人

Aが最も怖がっている人物

兄が立っていた

貴)ぁ...に、兄さん...

兄は無表情のままベッドの隣まで行くとしゃがみこみAの顔に手を伸ばした

"ぶたれる"

そう思い目をめいっぱい瞑り顔を背けたA

しかし

月)ただいまAちゃん
だいぶ久しぶりだよね
何、昨日怖い人達に連れてかれちゃったんだぁ
怖かったね

ぶつどころか頬を優しく撫でた

貴)ぇ...

月)智司くん達から聞いたよ
体調悪そうに担がれて帰ってきたからお兄ちゃんビックリしたよ

ナイトテーブルに月川はミルクの入ったグラスを置きAの額に1つキスを落とすと部屋を出ていった

貴)今日は...何もされなかった...
お仕事順調なんだ...良かった...

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貴)っ...ふ...っ、っ...

編入当時よく保健室で1人泣いていたA

毎度兄の事で泣いていた

智)...おい、テメェ何してんだ

智司が怪我の手当で保健室に行くとベッドが1つ、カーテンに囲まれていた