【今日から俺は】月川の妹は開久の... (ページ19)

今日:7 hit、昨日:3 hit、合計:71,812 hit

18 ページ19

貴)さ、智司...？

智司が暫く何も言わずAも三橋も今井も他の開久達も青ざめていた

そして智司が再度冷静に言葉を発した

智)泣き入れろ
半殺しで勘弁してやる

智司の半殺しはほぼ9割方殺すととって間違いない

それでは今まで三橋、伊藤、今井、谷川を開久から遠ざけようとしていた意味がない

すると三橋が起点をきかせたのか苦し紛れの言葉なのか

三)やべっ、お巡りさんだっ！

そうと奥を指さし逃げ出した

今)三橋テメェェエ！！一人で逃げんなぁぁあ！！

置き去りをくらいかけた今井も三橋の後を追う

そしてそれが嘘だと分かった智司達開久も二人のあとを追う

貴)智司...！待って...！

智司にも面倒事には関わって欲しくはないし三橋や今井にも開久の餌食にはならないでもらいたい

だとしたら真っ先に今止めるとしたら智司だと思い智司の腕を掴もうとしたが流石は番長

速すぎて止める事は出来ず

智)A！お前は他の奴らと帰ってろ！

Aの体力が自分達ほど無いのは分かっていたため先に帰るように促したわけだが

貴).....また置いてかれた...

今の所智司の何の役にも立てていない事を改めて実感させられ完全にシュンとなってしまった

岸)Aさん、帰りましょう

中)智司さんは優しさで言ってるんだと思いますよ

貴)分かってはいるけど...何か、やだね...

開久に入ったばかりの頃もよく智司に言われていた

「俺達は喧嘩しに行くんだ

ボンクラ共はそれぐらいしか取り柄がねぇ

だがお前は違う

喧嘩の場はお前みたいな女が来るところじゃねぇんだ

帰れ」

智司がどんなつもりでそれをAに言ったのかは分からないが

少なくともAにとって

「足で纏いの女は帰れ」

そういう風にしか聞こえなかった

智司と同じく男として生きてる岸田や中山はその真意が何となくは分かっていたが言うべきか分からないまま

岸)本当に智司さんがあんたの事煙たがってたら
ずっと開久に置いたりなんかしないっすよ

中)智司さんは智司さんでちゃんと考えてます

貴)そう...だね...

そう苦笑いして岸田と中山のフォローを受け止めたAだったが

ある事に気付く

貴)あれっ...？相良は？

倒れていたはずの相良が気付いたらいない

岸)そういえば深沢も宮田も...

中)谷口と川崎も...

相良側にいる4人の開久生もいない

またAは血相を変え岸田と中山と一緒に相良を探しに出た