#Prolog ページ2
ザワザワ
tn「うるさいで。」
生徒の声と教師の声が混ざり合う教室。
ザワザワ
tn「はぁ…」
教師が忠告したのはこれで3回目。
それでも一向にやまない生徒たちの声。
教師も半ば諦めていた。
そんな時。
ガラッ
椅子が引かれる音がし、全員がそちらを見ると、1人の男子生徒が立っていた。
『ほら皆静かにしてやろーぜ、センセーにパワハラで訴えられるかもしれんで?(笑) 』
そう彼が言った瞬間、笑い声が響いた。
そういった彼は、クラスの中心人物の如月鳴瀬
「そーだなw」 「まーた、俺らのせいにされたら困るからなw」
そうやって笑ったあと、さっきよりかはマシな状態で、授業は進んだ。
だが、教師の方は馬鹿にされたにも関わらず、
如月が喋っている間は終始真顔であった。
その理由…?そんなのすぐ分かるさ。
キンコンカン
授業が終わり、教師は職員室に向かうべく階段を駆け下りた。
最後の段から降りた瞬間。
『トンせんせ〜!!!!!!!!』
tn「がはっ…」
階段から飛び降り、教師に抱きついた相手。
それは…
tn「おい鳴瀬…学校で抱きつくな言うてるやろ。」
そう、如月である。
『えー?先生つけてるだけええやん!』
tn「よくない…俺は男にも未成年にも興味あらへんのに、勘違いされたらどうしてくれんねん…」
『ん〜、じゃあ諦めて俺と結婚する?』
tn「せぇへんわアホ…」
『いでっ 』
教師はデコピンをしてから歩き出した。
そう、こいつ如月はクラスの中では中心人物で、学校でもかなり有名な問題児なのだが…
『ま、まってえや!』
tn「なんや…」
『また今日も残業なん…?』
「…まあ多分やけどな。」
そう言いながら教師は、隈がくっきりついた目を眠そうに擦った。
そう、目を閉じた瞬間。
何かに抱きつかれたのだった。
びっくりして目を開けると、そこには如月が。
『無理せんで。約束して…』
如月に無いはずの尻尾が、シュンとしているように見えた。
tn「わ、わかった…約束や。」
『ほんま!?よかったぁ…』
そう言う如月の後ろには、また尻尾が見えた気がした。
そう、実は如月 鳴瀬は超犬系男子である。
そして教師、富田林 屯は周りから仕事を押し付けられても断れない、社畜のような先生、通称社畜先生である。
そんな2人の、不思議な恋(?)物語。
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名無し75369号(プロフ) - 楽しみにしてます!頑張ってください! (2021年1月5日 20時) (レス) id: dd595a4186 (このIDを非表示/違反報告)
零 - がんばえええええええ!! (2020年12月13日 14時) (レス) id: 2333a6bb69 (このIDを非表示/違反報告)
名無し75369号(プロフ) - (●'д')bファイトです (2020年11月3日 20時) (レス) id: dd595a4186 (このIDを非表示/違反報告)
壯 - 頑張え…( ιωι) (2020年11月3日 13時) (レス) id: 1d274a3409 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:#ramu | 作成日時:2020年11月3日 12時