9人目 ページ10
チュンチュン
小鳥のさえずり。現在の時刻は午前５時。
暗殺者の朝は早い。
否、元暗殺者、だが。
「んんっ」
大きく蹴伸びをした彼女は仮面をつけ、ロボロがやってくるのを待った。
常備しているナイフと傷だらけの布を取り出す。
彼女は毎日自分のナイフを磨いているのである。
それから1時間ほど経ったか。
「んー、よしっ、完璧だろ。」
磨いたナイフを頭上に持ってくる。埃ひとつ付いていないナイフは太陽の光に照らされ、キラッと輝いた。
その時、コン、コン、コンと3回ドアがノックされる。
きっとロボロだろう。
「どうぞ。」
ナイフをしまって彼女が言うと、恐る恐るロボロが入ってくる。
rb『あ、起きとった？よかった。はい、これインカム。なんかあったらここのボタンを押して、これに向かって話しかけて。付け方分かる？』
「それくらい分かる。」
Aがインカムを受け取ると、慣れた手つきで右耳にはめて行く。
rb『え・・・あ、試しにゼロを入れて話しかけてみて。動作確認するから。』
インカムの端についていた「0」というボタンを押して話しかける。
「俺だ。聞こえるか？」
Aが話しかけると、ロボロは満足げに頷いた。
rb『よしっ、じゃあこれ全員分の番号。頑張って覚えてね。』
ロボロはAに一枚の紙を渡すと、
rb『これから朝ごはんやけん、食堂行くで。』
と言って扉を開けた。
廊下はもう電気がついていて、眩しいくらいに明るくなっている。
「分かった。食事はみんなでするのか？」
言いながら彼女はベッドから立ち上がる。
rb『原則はな。やけど書類とかで忙しい奴は来られへんし、普通に寝坊する奴もいるな。寝坊した奴は誰かが叩き起こしに行くけど。』
ロボロは苦笑した。
「仲がいいんだな。」
rb『まあね。』
「ところで、名前は？」
Aが突拍子もなく言う。
rb『ああ、食堂に行ったら改めて自己紹介すると思うけど、ロボロ。ロボロってよんでーや。』
「ロボロ、だな。まあ特徴的だからすぐ覚えるだろ。」
Aは雑面をつけた顔、オレンジ色の和服を着た小柄な体を見た。
rb『なんか他人行儀やな。』
「そう言う感じで俺は今までやってきたんだ。」
rb『そうか。』
ロボロはクスッと笑うとおもそうな食堂の扉を開けた。
さあ、ここからが物語のスタートだ。
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日高ナツメ(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！！お褒めの言葉をいただきとても嬉しいです。続編・・・が、頑張ります。 (2019年12月14日 16時) (
レス) id: 661788b92d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 完結おめでとうございます とっても面白かったです 続編楽しみにしています 頑張って下さい（・ｗ・） (2019年12月14日 13時) (レス) id: 3a1e97a875 (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - 鈴114514号さん» ありがとうございます！了解しました。今書いていますので少々お待ちください！ (2019年11月30日 23時) (レス) id: e00371fa87 (このIDを非表示/違反報告)
鈴114514号 - 楽しく読ませてもらいました！ありがとうございます。 私は4、この後のお話などがやっぱり見たいです！ ナツメさんの都合でよろしいです。てかナツメさんが決めて下さい(( 応援しています！！！(爆音) (2019年11月30日 22時) (レス) id: 582bb38728 (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - きららさん» コメントありがとうございます。了解です！ (2019年11月27日 21時) (レス) id: a414d96f78 (このIDを非表示/違反報告)
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