34人目 ページ36
一週間後。
皆無言で彼女の眠るベッドを見つめていた。
zm『なあフォック・・・起きてやぁ・・・俺のこと怪我さしといて死ぬとか許さへんからな！』
ゾムが消え入りそうな声で呟く。
目に涙を浮かべている者もいる。
現実逃避をする様に武器の手入れをしている者もいた。
心電図は無機質な音を立てながら規則正しく上下している。
その線がいつか直線になってしまうと思うと、いくら優秀な彼らでも、まともに仕事も出来ないのであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
一時間弱ほどたった時だった。
眠る彼女の手が僅かに動いた。
ht『ッ！フォック！！』
手を握っていたひとらんが叫ぶ。
微かに彼女が目を開く。
赤黒い神秘的な目が見えると、彼らは喜びの涙を流した。
gr『フォック！！お前は・・・いくら心配をかければ気が済むんだ・・・！』
グルッペンが彼女に抱きついた。
「ちょ、グルッペン！とりあえず離れろ！状況を説明しろ！」
gr『ハッ、悪い。フォックは今日からちょうど1週間前、暴走してなりふり構わず人を殺した。で、俺たちと戦っている時、君の専属メイドであるアンネが現れた。そいつを君は容赦なく殺したよ。そこから俺たちは追い詰められたんだ。だが、そこにいるビオラ、と言う奴が来て、君は倒れた。』
「ビオラが・・・！ビオラにはお礼を言っとくよ。で、アンネか。アンネについて、俺は知っていることがあるんだ。明日にでも、皆とじっくり話がしたい。いいか？」
gr『アンネについて？・・・わかった。じゃあ明日、幹部の諸君はここに来てくれ。』
『ハイル・グルッペン』
zm『フォック！！お前、俺に怪我させたんやぞ！！食害やな。』
そう言って彼はニヤリと笑う。
彼女は引きつった笑みを浮かべた。
tn『あのー、フォックさん？仮面はいいん？暴走したときつけてなかったけど。』
「・・・それも明日話すよ。」
tn『そうか。』
じゃ、と言って彼らは医務室から出て行く。
彼女は隣に置いてあった仮面をチラッと見た。
「もう使わないな。」
そう言って彼女は目を閉じた。
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日高ナツメ(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！！お褒めの言葉をいただきとても嬉しいです。続編・・・が、頑張ります。 (2019年12月14日 16時) (
レス) id: 661788b92d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 完結おめでとうございます とっても面白かったです 続編楽しみにしています 頑張って下さい（・ｗ・） (2019年12月14日 13時) (レス) id: 3a1e97a875 (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - 鈴114514号さん» ありがとうございます！了解しました。今書いていますので少々お待ちください！ (2019年11月30日 23時) (レス) id: e00371fa87 (このIDを非表示/違反報告)
鈴114514号 - 楽しく読ませてもらいました！ありがとうございます。 私は4、この後のお話などがやっぱり見たいです！ ナツメさんの都合でよろしいです。てかナツメさんが決めて下さい(( 応援しています！！！(爆音) (2019年11月30日 22時) (レス) id: 582bb38728 (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - きららさん» コメントありがとうございます。了解です！ (2019年11月27日 21時) (レス) id: a414d96f78 (このIDを非表示/違反報告)
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