嫉妬。 ページ48
「おい、良いだろ」
そう私の目を放さない中也はお怒りだ。
だが「良いだろ」なんて言っておきながら、私に拒否権はない。
するっ‥‥腰に沿って服の中に入ってくる中也の手。
‥‥あの時、太宰君に逢わなければ‥
時は3時間前。
「それでよォ‥」
お互い忙しくて久しぶりなデート中。
ご機嫌で話す中也を眺めているとちらりと視界で何かが動いた。
顔を向ける。あの長いフォルム‥太宰君だ!
私は久しい兄のような存在にパッと反応し、中也が居ることも忘れて窓をノックした。
「‥‥‥。」
太宰君は私に気付き、まじか‥という顔をしてから店内に入ってきた。
「Aちゃん、元気にしてたかい?」
「!?っ青鯖‥!!手前何で此処に‥‥!!」
『うん!元気にしているよ!』
私は太宰君と最近の状況や会ったことを話していった事、約2時間半。
『それでね‥!こんな事もあって!』
「ふふ、偉いね。少し見ない内に色気付いちゃって‥‥こんな蛞蝓やめて私にしない?本気で。」
太宰君は私の頭を撫でる手を止め、頬に手を滑らせた。
「………〜ッ!!」
その声にならない叫びは太宰君のモノ。
『‥‥?‥‥中也‥?どうしたの‥‥いきなり‥叩いて‥』
「手前‥‥一寸太宰を信用し過ぎなんじゃねぇか。今、ナニされかけた?」
『‥‥え、‥』
「キスだろ。手前が兄の様に慕ってた太宰はもう居ねぇって事だ。それは色欲魔に成り下がった。手前の探す、求める太宰じゃねぇ。」
まるで。
仕事中の、裏切り者を始末する時の声音で中也は言った。
『な‥っ、中也‥何で、そんな、怒って‥‥』
「怒る?‥まァ、怒ってるかもな。だが理由も判んねェってんなら仕方ねぇ。明日は立てないと思えよ。」
「ほら、帰んぞ。A」不機嫌に札をテーブルに置いて、私の手を引いた中也。
「この状況で考え事とはな。手前は余程明日を俺と過ごしてェみたいだな」
いい加減考えさせてくれ。答えが出ない。
「チッ‥」
耳に直接掛けられた吐息。
『ひぁ!?』考え事に熱中していた時の急激な色気の暴力。
「‥‥へぇ」
にやっと上げられる口端。
‥‥‥‥やば‥
「で?何シてほしい?」
ぞわぞわと鳥肌の立つような感覚が襲う。
『‥ひっ‥‥‥』
「感じちゃって‥‥そンな躰になるなんて…、エ ロいと思わねぇか?」
夜は長かった。
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ましまろ(プロフ) - 駄作上手さん» すみませんありがとうございます……!!!!!!!私も楽しかったです!!! (2023年2月12日 13時) (レス) id: b1e5bc5dab (このIDを非表示/違反報告)
駄作上手 - ましまろさん» ましまろさん‥すみません!!!とっても楽しかったし!見ててにやっとするトークを消させて頂きました!(あ、作者はスクショしてます)チャット‥禁止なので‥(あれはチャットだったのかな‥?) (2023年2月12日 1時) (レス) id: d00a338de4 (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ(プロフ) - ……(名前を)呼ばれちまった喜びにッッッ……(遺言) (2023年1月23日 7時) (レス) id: b1e5bc5dab (このIDを非表示/違反報告)
駄作上手 - 陵香さん» な、名前は‥‥呼ばれているのでは‥?すみません、解説お願いします!理解したらすぐ書くんで!!王様ゲームの方は承りました!!最高なんて‥照れちゃいます((きもっ)ありがとうございます!嬉しいです!! (2023年1月23日 1時) (レス) id: d00a338de4 (このIDを非表示/違反報告)
陵香 - あ“ー最高。、、、 皆に王様ゲームとか 名前呼ばれだぁ”ぁ"ぁ"ぃ"! 闇太宰さん好きだ、、(((急な告白許してチョッ (2023年1月22日 23時) (レス) @page42 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:駄作上手 | 作成日時:2022年12月19日 19時