構いたくなる変な奴

リクエスト！王様ゲーム！！後編 ページ47

「姉さん、四次元ポケット信じてんすか」

「『あるわけねぇだろ立原』」
中也ともろ被りの発言。

「‥やはり恋仲なだけありなすな。息があっておられる」

広津さんの言葉に頭を抱えた。
「王様‥‥私。」

「‥‥４番は、私を動物園に連れて行って」

「‥おう。じゃあ次の休みな。」


『そこ家族かよ、不器用なお父さんか』
「五月蝿ェA」


「王様ゲーム、私らも入れい」

入ってきた姉さん、並びにエリスと首領。
何だか嫌な予感が……


「私ね！じゃあ２番は７番のほっぺにキスして！」
「『えっ！？？』」

私はチラッと中也の顔色を伺った。

取り敢えず中也じゃないらしい。


サッと顔から血の気を引かせたのは立原。
「‥‥２番‥っす」

『‥‥‥私７番‥』


ただ本当に当たる感触が有るか無いかのギリギリでキスをしてもらったが‥やはりおこである私の恋人。

隣からの圧から眼を逸らしているとガシッと掴まれた腕。



「姐さん、此奴借りますね」

「良い良い」
良くない！


中也は判ってるであろう私の心情を無視し、執務室に引っ張っていった。

「で？手前は。立原に何をされた？」
どかっと来客用のソファーに座ったしかめ面中也。

『‥‥‥‥‥王様ゲームで。頬にキスされましたね。』
精一杯「王様ゲームで」を強調したが、やっぱり怒りのポルテージは下がらなかったみたいだ。


「ふうん。で？」



「で？」とはなんですかね？
その「で？」の中に何があるんですかね？


『‥‥特に何とも思いませんですが。』

「敬語もうぜぇ。」

も！！「も」がついてきましたよ！！他は何が気に入らないんすか！！



『‥‥‥‥はぁ‥もう機嫌直しておくれよ、』
ソファーの背もたれ越しに中也の顎を掬(すく)い、キスを落とす。


「‥‥」ムスッとした中也は不満気。


『‥‥ごめんって、』

「‥‥‥。」



仕方ない、最終手段だ。

『私が飽き性なのは知ってるよね、中也。』


「‥それがンだよ」


『別にぃ？構ってくんないなら他の人に構って貰うからねって意味で、取ってくれて構わないよ』

二コっとして言い、『太宰君ならもっと構ってくれるかな』と続けた。


「‥‥、」中也が睨み、私は笑みを崩さない。
スッと手が伸びてきたと思えば私の後頭部を引き寄せた。


今度は中也からのキス。
「機嫌直せ。悪かったから。」

私はにっこりとした。



＿＿＿＿
こんなんで良いですか‥？
どうしても中也との甘いシーンが‥！！入れたかったんです！

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