手回し。2 ページ41
私がしたのは一つだけで、他は流れに任せただけだ。
3日前。私はあるチラシを持って武装探偵社ビルの前に立っていた。
「あ、あの…っ、」白い髪の男の子が私に声を掛けた。
『え?はい。何でしょう』
「さ、さっきから其処にチラシ持って立っているので…」
『あ。……そうでしたか。すみません。武装探偵社に何時も買い物に来て下さる女の人がいらっしゃると母から聞いて…
期間限定割引のついたチラシを渡すように言われて……来たんです…が。
その…心配で…」
私がチラシに視線を落とすと白い髪の男の子は察した様だった。
「よ、良ければ僕から渡しておきましょうか…?」
『…!本当ですか…!?お願いします…!!』
「は、はい…!!」
まぁ。たったこれだけしかしていない訳だ。
人虎が優しくて良かった。
助けてもらったんだ。あの生まれたての子鹿ばりにガックガクの足は見なかった事にしておこう。
それから…何だか織田さんに似ていたな?
…太宰君が、1人にならないと良いんだけど……って
私も兄離れが出来ないね。
『中也、知ってる?左手を握ると怒らないらしいよ』
わざと、捕まった太宰君の所に行く処の中也に言った。
「あ゛?お、おう…?」
怒りのコントロールは左手を握るとできる…というのは脳学的に証明されている。
だが
私は知っている。
その握った左拳で中也が太宰君を殴った事を。
『ふふ、無理だったね?』
「A!見てたのかよ…?」
『勿論。録画もあるよ。如何?』
「手前も殴られてぇのか?」
『わお怖い。そんな事されたら指が滑ってしまいそう。』
「手ン前……!!」
力になれたかな…?太宰君。
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「Aちゃん、如何いう心算かな。これは立派な命令違反だよ。太宰君のために命を差し出させるのかい」
『構いません。太宰君がいなければ私は生を捨てていた。
…………罰なら受けましょう。』
「では君には…
『…私に。ポートマフィアに入れと』
「断るかい?」
『否。ですが今回は悪趣味が過ぎます。こんな方法で首領の座にしがみ付くというのなら、』
「如何すると言うのかね?」
『私は貴方にはもう従わない。今回きりにして下さい』
「組織の長である私に。幹部の君が命令かい?」
『否、私は1人の構成員としてでは無く森さんに育てられた。"八神Aとして"貴方に刃向かうまで』
これが初めて、私が組織に違反した事だった。
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ましまろ(プロフ) - 駄作上手さん» すみませんありがとうございます……!!!!!!!私も楽しかったです!!! (2023年2月12日 13時) (レス) id: b1e5bc5dab (このIDを非表示/違反報告)
駄作上手 - ましまろさん» ましまろさん‥すみません!!!とっても楽しかったし!見ててにやっとするトークを消させて頂きました!(あ、作者はスクショしてます)チャット‥禁止なので‥(あれはチャットだったのかな‥?) (2023年2月12日 1時) (レス) id: d00a338de4 (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ(プロフ) - ……(名前を)呼ばれちまった喜びにッッッ……(遺言) (2023年1月23日 7時) (レス) id: b1e5bc5dab (このIDを非表示/違反報告)
駄作上手 - 陵香さん» な、名前は‥‥呼ばれているのでは‥?すみません、解説お願いします!理解したらすぐ書くんで!!王様ゲームの方は承りました!!最高なんて‥照れちゃいます((きもっ)ありがとうございます!嬉しいです!! (2023年1月23日 1時) (レス) id: d00a338de4 (このIDを非表示/違反報告)
陵香 - あ“ー最高。、、、 皆に王様ゲームとか 名前呼ばれだぁ”ぁ"ぁ"ぃ"! 闇太宰さん好きだ、、(((急な告白許してチョッ (2023年1月22日 23時) (レス) @page42 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:駄作上手 | 作成日時:2022年12月19日 19時