努力は...。 ページ14
判る訳ない。
私は埃一つない床を踏み締め乍ら歩いていた。
『っざけんな...くそ野郎』小さく呟いた私。
涙が溢れる。
どれだけ__っ、褒められたくて、頑張ったと思ってんだ。
努力しても結果は出ない。努力は報われない。
如何やったって、私は諦めてしまう。
自分勝手だと言われても、判っていても。それでいいやと思えてしまう。
人は変われない。
私はずっと前から、
努力なんて捨ててきた。
楽しくないし、辛いだけ。皆が頑張る中、私は元々在った
努力の仕方何て、私には理解らない。
其れと同じくらい、心が痛い。
判る訳ないのに。何時も八つ当たりしたってそのまま距離を置いてお終いなのに。
______「相手の事なんて全く考えてねぇんだよ」
その言葉が頭から離れない。
頭が痛い。
私は本当は何も考えてなかったのかな。
部下を思いやった
部下を戦場に連れて行かない為に、無駄に命を散らせない様にと気を配ったのも。
部下を危険な時間に帰らせたくなくて、書類を奪って来たのも。
部下を安心して眠らせてやりたくて、毎回、花を添えに行ったのも。
全部、勝手にしたって判ってる。私は。
判ってる...筈。...なんだ。
私は。
何か、間違ったの?
なら何を間違えたの?
どれだけ考えたって、答えは同道廻り。
答え何て出ないし、分かりっこない。
嗚呼..もう
________諦めてしまいたい。
廊下の真ん中で頭を守るようにうずくまり、ただ発作の様に浅い呼吸と共に涙を溢す。
ぱたぱた、という、誰かの足音がした。
「如何したんだい!!?Aちゃん!!」
太宰君の声がして、私の背中を壊れ物を扱う様に慎重な手が優しく撫でる。
「..怖くないよ、大丈夫さ。」
涙の止まらない私を見て太宰君は何時もとは違う安心させる瞳で、私を抱擁した。
「私の部屋で良いかい?此処から近いし、此処は目立つから。...うん、じゃあ行こう。」
私を抱き上げ、器用に背中を擦り乍ら部屋の寝台に下してくれた。
『...ごめん、..、何が有ったか、言った方が良い?』
「何が有ったかは..まぁ、聞かないよ。君が泣くなんて珍しいし、そんな事があったのに傷を抉られたくないだろう?」
頷くと太宰君は「そうだね。泣き疲れただろうし、私とお昼寝なんて如何?」なんておちゃらけて、私と寝台に横になった。
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ましまろ(プロフ) - 駄作上手さん» すみませんありがとうございます……!!!!!!!私も楽しかったです!!! (2023年2月12日 13時) (レス) id: b1e5bc5dab (このIDを非表示/違反報告)
駄作上手 - ましまろさん» ましまろさん‥すみません!!!とっても楽しかったし!見ててにやっとするトークを消させて頂きました!(あ、作者はスクショしてます)チャット‥禁止なので‥(あれはチャットだったのかな‥?) (2023年2月12日 1時) (レス) id: d00a338de4 (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ(プロフ) - ……(名前を)呼ばれちまった喜びにッッッ……(遺言) (2023年1月23日 7時) (レス) id: b1e5bc5dab (このIDを非表示/違反報告)
駄作上手 - 陵香さん» な、名前は‥‥呼ばれているのでは‥?すみません、解説お願いします!理解したらすぐ書くんで!!王様ゲームの方は承りました!!最高なんて‥照れちゃいます((きもっ)ありがとうございます!嬉しいです!! (2023年1月23日 1時) (レス) id: d00a338de4 (このIDを非表示/違反報告)
陵香 - あ“ー最高。、、、 皆に王様ゲームとか 名前呼ばれだぁ”ぁ"ぁ"ぃ"! 闇太宰さん好きだ、、(((急な告白許してチョッ (2023年1月22日 23時) (レス) @page42 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:駄作上手 | 作成日時:2022年12月19日 19時