太宰 ページ2
首領室に入った瞬間に暗くなる視界。
「だ〜れだ?Aちゃん」
何回も聞いた声、何度わかると言ったことか。
『太宰君。』
「せいか〜い。毎回当ててつまらないね。」
『なら止めてくれても良いんだけど。』
即答すると、「それはヤダ♡」と帰ってくる始末。
何でこんなのに好かれてしまったのか、
まぁ褒めてくれるし、判ってくれるし、話してて楽しいし、
嫌いではない。全くもって。
「げっ..何で蛞蝓がいるの?呼んでないよね、私。」
「うるせえ、其奴が気に食わねえから来てんだよ。」
「言っとくけど、中也じゃァAちゃんには勝てないよ。」
「んなのやってみなきゃ判んねえだろ」
「わかるさ。Aちゃんは今のポートマフィア一強い異能者だからね。」
「分かったら行き給え。Aちゃんに莫迦が移る。」しっしっと手を振った太宰君にチッと舌打ちをして、姉さんと首領に一礼して身を翻した。
「さぁAちゃん、座り給え。会議をしよう。」
太宰君は、離れたかと思えば椅子に座って自分の膝を叩いている。
「座らないのかい?」エリスにケーキを渡しながら首領が首をかしげる。
森さん..アンタまでそっちっすか。
渋々と太宰君の膝に乗る。
「ふふ、可愛いね。私の膝の上に乗ってくれるなんて初めてじゃァないか。」
確かに。
私は余程気を許さないと膝の上なんて絶対に乗らないし、何なら触れる事すら許さない。
『うるさいなぁ。
議題は何だい?早くしなければエリスが待ちくたびれる。』
「うん、そうだね。エリスちゃんを待たせたら可哀想だからね、早く済ませようか。」
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『其処はこうした方がいいのでは?』
「うーん..どう思う?太宰君。」
「それは、、第三勢力の介入を見越しての話だよね?
来る感じはあるのかい?」
『ないと言わないよ、今のマフィアだったら押されるのは間違いないし..
今のうちに潰した方が良いと思う。』
目を合わせてきた太宰君の瞳を離さずに言った。
「....森さん、Aちゃんは勘を外した事がありません、
ある意味の予言能力です。これは言う通りにした方が良いかと。」
「..そうだねぇ..じゃあ、その案で進めてくれ給え。」
「『はい』」
こんな風に、言葉足らずな私の案を確立してくれる。
「今日も良い考えだったね。おかげで早く済んだよ。」
こうやってふわふわと褒め乍ら撫でてくれる。
如何してか、
太宰君の傍は、森さんと同じで落ち着くんだ。
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ましまろ(プロフ) - 駄作上手さん» すみませんありがとうございます……!!!!!!!私も楽しかったです!!! (2023年2月12日 13時) (レス) id: b1e5bc5dab (このIDを非表示/違反報告)
駄作上手 - ましまろさん» ましまろさん‥すみません!!!とっても楽しかったし!見ててにやっとするトークを消させて頂きました!(あ、作者はスクショしてます)チャット‥禁止なので‥(あれはチャットだったのかな‥?) (2023年2月12日 1時) (レス) id: d00a338de4 (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ(プロフ) - ……(名前を)呼ばれちまった喜びにッッッ……(遺言) (2023年1月23日 7時) (レス) id: b1e5bc5dab (このIDを非表示/違反報告)
駄作上手 - 陵香さん» な、名前は‥‥呼ばれているのでは‥?すみません、解説お願いします!理解したらすぐ書くんで!!王様ゲームの方は承りました!!最高なんて‥照れちゃいます((きもっ)ありがとうございます!嬉しいです!! (2023年1月23日 1時) (レス) id: d00a338de4 (このIDを非表示/違反報告)
陵香 - あ“ー最高。、、、 皆に王様ゲームとか 名前呼ばれだぁ”ぁ"ぁ"ぃ"! 闇太宰さん好きだ、、(((急な告白許してチョッ (2023年1月22日 23時) (レス) @page42 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:駄作上手 | 作成日時:2022年12月19日 19時