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多分、ナイスサーブ！と日向くん山口くんが叫んでくれたように見えて、笑顔で答えた。
飛雄くんと月島くんは相変わらずクールだ。
飛雄くんの場合はきっと悔しさもあると思う。烏野は3位に留まり、決勝までいけなかったから。
──待ちはしねぇからな。
そう言って焚き付けてくれた飛雄くんに、私は少しでも追いつけただろうか。
そう考えながら、もう一度高く高く、ボールを投げた。
3セット先取の試合で、4試合目。
このセットを取れれば、私たちの勝ちが決まるところまで来ていた。
ただ、すべての試合が接戦も接戦。体力は徐々に奪われ、精神的にも疲労が溜まっていた。
23-22で、新山女子がわずかにリードした状態。でも、まだ油断はできない。
私は後衛。新山女子のサーブ。
「ナイサー1本！」
滴る汗を乱暴に拭いながら、サーブを打つチームメンバーに声をかけた。
体勢を低くして構える。
ピッとホイッスルがなり、サーブが打ち込まれた。
相手チームはAパスで拾い、Aクイックの素早い攻撃。スパイカーの目線からブロックアウトを狙っていることに気づいて、1本後ろに下がる。
案の定、大きめにふかしたスパイクが打たれ、ボールはブロックに当たって大きく逸れた。
届け、届け……！！全力で走り、ボールに手を伸ばしてフライングする。
「っ、」
けど、僅かに指に当たり、ボールは床に落ちた。
23-23。さっきから、こんな試合ばかりだ。
「ナイスファイト！」
「うん、次は拾う。」
相手はジャンプフローター。両手を合わせ、集中する。
ホイッスルが鳴り、助走が始まった。流れるような動きで飛んで、ボールを打つ。その軌道は、私の守備範囲内だ。
「はい！」
「A！」
自分のボールだと伝えると同時に、チームメンバーからも声がかかった。
1歩前に出て両手をあげ、オーバーでボールを捕える。確実に捕らえた。指先が確かにボールを包んだ事を感じ、Aパスでセッターに返す。
前衛と後衛1人がスパイクのモーションに入り、私はブロックのこぼれ球を警戒するフォローに入った。
トスはバックに上がり、2年の後輩がスパイクを打つ。
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しおり(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！ネタ考えます🤔 (2022年11月30日 8時) (
レス) id: 0e2f0640dd (このIDを非表示/違反報告)
りん - マジで面白いです！いつも楽しみの更新待ってます (2022年11月27日 20時) (レス) id: e34fa82e55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおり | 作者ホームページ：http://nanos.jp/amakusa40/
作成日時：2022年10月10日 21時
