検索窓
今日:4 hit、昨日:50 hit、合計:26,232 hit

3 ページ24

「もしも……」

『メールの内容マジ!?なんで!?いつから!?』

昨夜。
飛雄くんと別れたあとホテルのロビーでリエーフくんに電話をかけ直した。部屋は相部屋だから、電話を終わらせてから戻ろうと考えた次第だ。
途端、元気いっぱい、声量大のリエーフくんの声が聞こえて苦笑する。

「11月末くらい、かな。」

社会人バレーに入っていたこと、合宿メンバーに選ばれたこと、編入を勧められたことを手短に話す。
どうやらリエーフくんは向こうでスピーカー設定にしているようで、少し遠くから夜久さんが「まぁそうなるよなー」と話しているのが聞こえた。
夜久さんは自主練の度に私の技術を評価してくれていた。その度に自信に繋がっていたから、本当に有難かった。

『じゃあもう合同合宿来ねぇの!?』

「うん」

『全然会えねぇじゃん!』

「回数は少なくなっちゃうけど、インハイとか春高とか……全国大会で会おう。」

『……』

今度は黒尾さんだろうか。「言われちゃったなーリエーフ」と茶化すような声が聞こえた。次いで、「意識高……」とどこか気だるげな研磨さんの声も。
リエーフくんが私を頼りにしてくれているのは、単純に嬉しかった。同い年だけど、なんだか可愛い弟のようで。
リエーフくんや音駒の皆に会えなくなるのは、正直なところやっぱり寂しいとは思う。

「……」

大きなホテルだからロビーも広くて綺麗だ。人の流れは途絶えることがない。その様子を眺めながら、改めて自分がありがたい環境に身を置いていると思った。

4→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
353人がお気に入り
設定タグ:HQ , 影山飛雄 , ハイキュー   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

しおり(プロフ) - りんさん» ありがとうございます!ネタ考えます🤔 (2022年11月30日 8時) (レス) id: 0e2f0640dd (このIDを非表示/違反報告)
りん - マジで面白いです!いつも楽しみの更新待ってます (2022年11月27日 20時) (レス) id: e34fa82e55 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しおり | 作者ホームページ:http://nanos.jp/amakusa40/  
作成日時:2022年10月10日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。