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「烏野はこれからシード校になるでしょ。
高級ホテルにも泊まれるようになる！
私も、皆に負けないように編入したら絶対レギュラー獲るよ。」
そう言って、チラと叶歌先輩を見ると、もう田中先輩からは背を向けてホテルの方へと走っていた。
まだ影山くんが一言も喋ってないけど、先輩に出遅れるのはまずい。少しだけの約束だったから、私も早く戻らなければ。
「もう行かなきゃ。ゆっくり休んで、明日も頑張ってね！
あ、清水先輩と仁花ちゃんにも頑張ってって伝えておいてほしい！」
わかった！と山口くんと日向くんの返事を受け取り、ホテルへと足を向ける。
もう新山女子の団体はほとんど全員ホテルの中に入ろうとしていた。
慌てて1歩踏み出したその時、
「A」
影山くんの声が聞こえて慌てて足を止め振り返る。
「……あとでメールする。」
「！、うん！」
マネージャーを辞めてから、当たり前だけど、影山くんが1番顔を合わせたりやり取りをしている。
同じクラスの日向くんよりもずっと影山くんの方が多いし、お正月も……と、神社で肩を抱き寄せられた時のことを思い出して顔が熱くなった。
とにかく、今のこの時間は、日向くんたちに遠慮してくれていたのかもしれない。
今度こそホテルに向かって走る。ポケットの中の携帯を握りしめ、影山くんからの連絡を心待ちにした。
「……」
「影山くんはAとメールタイムですか。」
「っ！？」
部屋に戻って夕飯までの束の間。
「あとでメールする」と言った通り、俺はAに今日の試合について端的に打ち込んでいた。試合や練習が終わったあとは、だいたいコイツにメールする。たまに新たな視点からのアドバイスをくれたり、自分の実力の整理にもなるからだ。
だが突然後ろから聞こえた声に、慌てて携帯の画面を伏せた。
振り返るとそこには案の定菅原さんがいて、にやにやと笑みを浮かべている。
「そういやA隣のホテルにいるんだっけ？」
「おぉ！ちょっと会えねぇか電話してみろよ影山！」
Aはもう新山女子のようなもので、チームの一員としての団体行動であまり時間は取れないだろう。
とはいえ、烏野バレー部に人一倍思入れがあるAのことだ。皆が会いたがっていることを伝えれば喜ぶだろうか。
東峰さんや西谷さんに促されるまま電話帳を開き、Aの電話番号を表示させる。
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しおり(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！ネタ考えます🤔 (2022年11月30日 8時) (
レス) id: 0e2f0640dd (このIDを非表示/違反報告)
りん - マジで面白いです！いつも楽しみの更新待ってます (2022年11月27日 20時) (レス) id: e34fa82e55 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおり | 作者ホームページ：http://nanos.jp/amakusa40/
作成日時：2022年10月10日 21時
