Heart 48 最後のキス ページ14
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私は1度服を着て、自分の部屋へと戻った。
そして以前着ていた白いワンピースをクローゼットから取り出し、久しぶりにそのワンピースに身を包んだ。
脱いだハートの海賊団の白いつなぎを丁寧に畳み、その上にローから貰った帽子を重ねる。
それを持ってもう一度ローの部屋をノックした。
ガチャリと扉を開けたローの頬には、うっすらと涙が伝った跡があった。
｢...これ、ありがとう。ロー。｣
ロー｢...あぁ。｣
私からつなぎと帽子を受け取り、部屋の机に置きに行くロー。
ローが部屋の入口へと戻ってきてから、しばらく沈黙が流れた。
｢...｣
ロー｢......なぁA。｣
｢...？｣
ロー｢...最後にキスだけしていいか？｣
｢...もちろん。｣
私とローは静かに唇を重ねた。
そっと、触れるだけの、優しい、優しいキス。
...きっと私たちの最後のキス。
｢...じゃあね、ロー。｣
私はポーラータンク号を飛び立った。
ローは最後、何も言わずに微笑んで私を見送ってくれた。
...それでいい。何も言葉などいらない。
優しい言葉をかけられたら、またローに甘えてしまいたくなるから。
...ありがとう、ロー。
本当にありがとうー。
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紫 音(プロフ) - 星猫さん» ありがとうございます(T_T)次が最後になりますので、良ければ最後までご覧下さい！！ (2020年7月8日 20時) (
レス) id: 53e5115030 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 続編おめでとうございます！！ (2020年7月5日 15時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫 音 | 作成日時：2020年7月4日 0時
