六人の化け物たち≪能力松≫〜合作〜

俺らの兄弟には【一松】 ページ13

「…さて、力も無事収まったし、今後はどうする？」


やっと全員が落ち着いたところで、トド松が切り出した。


「今回はギリギリ5人間に合ったけど、
いつもそうとは限らないからね…」


「ていうか、これまで俺らがカラ松を抑制してたけど、

今までに今回みたいに大きな暴走はなかったよな？なんで急に…」


…そういえば、そうだ。


「そこんとこどーなんだ？カラ松」


「……実は…デカパン博士から薬を貰ってた。特別に作ってもらったやつを。」


抑制剤…そんなの、いつから飲んでたんだ。

全く気がつかなかった自分が憎らしい。


「…今日も薬を飲んでいたんだが…

何故か最近効かなくなってきたんだ。」


…きっと、カラ松の体の中にもう薬の抗体ができているからだ。

もしくは…力が強くなっていってるか。


それとも、その両方ってことも…



その時、おそ松兄さんが口を開いた。

「…よく分かんねーけど、分かったことが１つある」


「いやどっちだよ」


「カラ松は今まで、俺たちが力を押さえつけていた。

それに加えて、カラ松はデカパンから貰った抑制剤も飲んでいた。

でもそれが効かなくなって、今回暴走した、と。」


「…つまり、何が言いたいの？」


全員、ゴクリと唾を飲み込んだ。


「いいか？
つまり、俺らが必死に押さえつけた上に、強力な薬で押さえて暴走してんだぞ？

本当のカラ松の100%の能力があれば、
地球なんて一瞬で消すことも可能かもしれないってことだよ」


その言葉に、俺は言葉を完全に失い、
全員の目がカラ松に集中した。



カラ松は、自分に怯えたように、こめかみを汗が伝っていった。

僕は僕なりに【チョロ松】→←俺の本当の生きる意味【カラ松】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す