Dream！-神妖人推奨委員会- (ページ46)

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　　　Part6■ ページ46

響子「あ、この人知ってる・・・
一年前のことだったからよく顔覚えてなかったけど

目を丸くして響子は言った

日菜「この人のこと知ってるの?」

響子「うん、ひなっちは私の能力知ってるよね?」

日菜「うん、確か生命を操る能力だったよね・・・

！」

ここで日菜ははっとした
響子は生命を操る能力

日菜「まさか・・響子ちゃん・・・この人殺したの？」

響子「ううん・・・ひなっちさ、神妖人のシステム知ってるよね？
神妖を受け入れるために器となる人間は半分魂を抜いて寿命を延ばすんだよ。

その人が生まれたの４００年前なんだけどね・・・」

日菜「４００年前？！」

４００年前といえば明治時代前期
近代化が進んだ時代

響子「長く生きた神妖人が死にたいと思ったとき
私が記憶を読んでもとの魂を体に返すの

そうすると、人は一瞬で冥界に行くよ
いないはずの時間がたちすぎたからね。」

ー４００年前ー

人「なんだ！何事だ！」

家臣「旦那様！
比名子様が・・・・・」

ドタバタと人は比名子の部屋に向かう

比名子はぺたんと床に座り込んでいた。

比名子「お、お、お父様・・・・
どうしましょう・・・・わ、わたし・・なんか変で
手から薬が出せるんです・・・」

泣きそうな顔で比名子は父親を見つめる

父さま「今すぐ馬車で霊町まで行かせて放り込め！」

比名子「そんな！嫌です！嫌あああああああああああああああああああ」

家臣団に引き離され比名子は馬車にのせられた

父さま「これからは近代化の時代だ。霊能力など、非科学的なものはいらないのだ。
お前はもういらない・・」

そういい伝えると父親は家の中に戻った

比名子「なんで・・・どうして・・・」

そのまま比名子は霊町に放り込まれた
奥の社に、人の目につかないところに

いつも優しかった家臣団も、さげすんだ目で私を送り届けた

ただただ悲しかった
これから私はひとりぼっちだ

町中にたくさんの人が虚ろな目で
歩いている

すると

？「あなたも、ここに来たの？」

比名子「あなたは？」

響華「私は御代響華、この町の長です。
我ら神妖人の存在を、政府に認めてほしいのです。
協力してもらえませんか？」

黒髪の女は比名子に問いかけた

正直もとの生活には戻りたくなかった
戻ったってみんなは愛してくれないから

せめて人の役に立ってから死にたかった

比名子「協力ぐらいなら・・・してもいいですよ・・・」

こうして私は４００年の寿命を手に入れた