猫又の過去【壱】 ページ21
産みの親を知らない。何処で育ったかさえ知らない。
残っているのは悲痛な頃の記憶だけ。
決断の日。
―ある日のある集落での話−
「気持ち悪い」
「近寄んなよ」
「化け物が」
「死ねばいい」
「あの傷、どうせお前がやったんだろ」
『…五月蝿いんだけど』
「はぁ？化け物が人間に生意気な口叩いてんじゃねぇ！」
『化け物…』
大体の日々は暴力と暴言で埋め尽くされる。
その原因は≪異能力≫だった。
「さっさと消えろ！」
そういって大人達は帰っていく。
…深夜がやってくる。この時間だけが癒しの場だった。
『…また来たの？
…楓。』
楓。私の唯一の親友だった。
楓「あはは、また来ちゃった！」
『バレたら殺されるのに？』
楓「んー、でも僕は一緒に居たいから！」
楓と話していると、もう夜が明けてくる。
楓「じゃあ、そろそろ帰るね！」
『そう、だね。また今夜…』
そしてまた最初に戻って繰り返す。
楓「…あのさ、話がある。」
『何？』
楓「僕と一緒に、逃げよう。」
『…は？』
楓「この集落から。逃げよう？」
『…ねぇ、何回も言ってるよね。バレたら殺されるって。』
楓「だから逃げるの！」
『…そっか…まあ楓が言うなら私も行くよ！』
楓「うん！」
そしてそれは今日の夜決行されることとなる。
…深夜に私達が会っているという事、そして今夜の作戦の事。全て大人達に知られていることにも気付かずに。
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無神氷狐龍��(プロフ) - かなさん» ありがとうございます！外に出れなくて暇なので更新スピード上げれるかなぁと思います(о・ω・о) (2020年4月13日 19時) (
レス) id: ceb7e35640 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 池田屋の高速槍のところが好きです！これからも更新頑張ってください(^-^)ゝ゛ (2020年4月13日 18時) (レス) id: 720c3d5113 (このIDを非表示/違反報告)
中原氷狐龍(プロフ) - ガールガールさん» 外行ってくるからよろしく☆ｷﾗﾝｯですからねwww (2019年6月20日 22時) (レス) id: ceb7e35640 (このIDを非表示/違反報告)
中原氷狐龍(プロフ) - kuroさん» 頑張りますよっ！！ (2019年6月20日 22時) (レス) id: ceb7e35640 (このIDを非表示/違反報告)
中原氷狐龍(プロフ) - Earthさん» はい！頑張りますね！ (2019年6月20日 22時) (レス) id: ceb7e35640 (このIDを非表示/違反報告)
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