【銀魂】記憶喪失中の舞姫は働く万事屋を営業中！ (ページ20)

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3人が夕飯を食べ終えた頃、鬼の形相をした十四郎が総悟を迎えに来た。

「お引き止めしたのはこちらです、申し訳ございません」

松は満腹でうとうとしている日向に代わって十四郎にそう伝える。

「沖田様、ありがとうございました」

そして、総悟にも礼を言った。

2人は頭を下げて団子屋を後にする。

「こら、日向！お風呂に入りなさい」

2人が去ると、座敷に横になる彼女に松の怒声が飛んだ。

ふぁぁい…と、欠伸半分に日向。

しかし、突然バッと起き上がり懐にしまっていたものを丁寧に取り出した。

「どうしたのです、そんなに慌てて」

食器をさげた松がくすくすと肩を揺らす。

「じゃじゃーん！！」

日向は上機嫌に持っていた物を渡した。

あの簪である。

「まぁ…！」

松の美しい手がこれを掬い上げた。電気の光に乱反射してきらきらと輝く。

「今日のお客様が実は将軍様でね、たっくさん報酬をもらったんだ！！」

だから買ってきた！と、日向は屈託なく笑う。

「ありがとう。明日から早速使うわね」

そんな彼女に松も微笑みかえした。

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「気になりまさァ………あの言葉………」

「あ？なんか言ったか？」

「……なんでもねェでさァ……………」

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