推しは想像以上に母でした。【黄】

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る「は〜い、どーぞ召し上がれ！」


『…可愛い。』




目の前に置かれたゼリーは、オレンジの皮がカップになっていて、

中にはぷるっぷるのゼリーが入っている。


スプーンも木でできてて、細かい部分までオシャレ。



すげー…。

母でも作れないだろ、こんなの。




『い、いただきます…！！』


る「ふふっ、どーぞ」




え、、



『お、おいしい！！！！

おいしいです！！とっても！！！』


る「本当ですか〜！？良かったです〜」



褒められた本人はニッコニコの笑顔。

かわよ。


こんなの作れるなんて…マジ尊敬すぎる。




私がゼリーを味わっていると、るぅちゃんが質問してきた。



る「…あっ！そういえば、、

まだ名前、聞いてませんでしたね。」



『あ、私、白兼Aって言います。

隣に住んでる高校生です。』



…るぅちゃん推してる限界オタクです。




る「僕は黄瀬川類です。Aちゃん、よろしくお願いします！」


『ん“っ…！！ゲホッ…、、ゴホッ、、、』


る「ええっ！？大丈夫ですか！？タオルいりますか！？」


『ゴホッ…、、いえ、、大丈夫です……。』




びっくりしてむせちゃったよ…。


だって推しが自ら本名を公開したんよ！？

しかも、Aちゃんって呼んでたあああ！！！！


やばくない！？！？！？


これが世に知れ渡ったら確実に炎上案件だよ。。





る「Aちゃんは、なんで怪我してたんですか…？

もしかして、誰かにいじめられてるんですか…？」



あ、いえいえ、、




『実は、、ほぼ毎日喧嘩をしてまして…。

ほぼ返り血なんですけどね…！？』



る「ケ、ケンカ…！？！？

ダメですよ！！！そんなことしてたらいつか死んじゃいます！！！

お母さんも僕も悲しいです！！！」



るぅちゃん悲しんでくれるんですか！？

嬉しい…。幸せ。




『なんか、私学校で「喧嘩が強い」って噂立てられてて…。

それでいっつも誰かに絡まれるんですよね…笑笑

でも！別に平気です！！そんなに弱くないですし…！！』



強すぎて前の学校でのあだ名ゴリラだったし…。




るぅちゃんは納得してないのか、頬を膨らませたまま私を見つめてる。


待ってその顔、、無理。大優勝すぎてぴえん。




る「むぅ…。…じゃあ今度から喧嘩した時は、必ずうちに来てください…！

僕が手当します！」



『え、、あ、、はい…。わかりました…。』






逆に来ていいんすか…。

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