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42、真実 ページ43

「俺、27歳なんです。」

『は?どいうこと。』


武道はぽつりぽつりと口を開く。


「本当に信用してもらえるとは思ってません。でも、ふざけてもないんです。」


Aは口を閉じ静かに話を聞く。


「俺、タイムリープしてるんです。なので皆さんの未来を知っています。」


Aは少し顔を歪めるが口を挟むことなく聞く。


「ヒナは12年後に殺されます。東京卍會によって。東京卍會は凶悪な犯罪組織になっているんです。」

『ふーん…。彼女を助けるために来たと。』

「はい。」


ならさ、そういいながらAは武道に顔を向けるとニコッと笑ってこう言った。


『未来の私は”生きてた?”』


その言葉に武道は言葉を詰まらせる。


「いっ生てます。でも…」

『正直にいいな。』

「12年間目を覚まさず、眠っている状態でした。」

『生きてただけマシか。』


Aは衝撃的なことを言われたはずなのにニコリと笑いながら顔を上げた。


『理由は?』

「10月31日にある抗争でマイキー君を守るために飛び出たところを鉄パイプで殴られたそうです。当たった場所が悪かったそうです…」


そっか…


そういいながらAは口を開かなくなった。


「Aさんはなんで生きてるかどうか聞いたんですか?」


そんな言葉に頭を浮かべるAは口を開いた。


『うちってろくな人間にならんって自分で分かってるからさ死んでんとちゃうかなって思ってん。それに…』


その後の言葉に武道は驚きを隠せなかった。


——

-


『急にいってほんまごめんなぁ』

「いえいえ!大丈夫です!」


Aに武道は家まで送ってもらうと頭を下げた。


「Aさん、この事を知っているのは本当にあなたともう1人、ヒナの弟だけです。ヒナの弟は半信半疑って感じですが…」

『大丈夫。あんたのこと手伝うしこの事は誰にも言わん。』


そういうと彼女はバイクに跨り颯爽と帰っていった

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作者名: | 作成日時:2021年9月24日 20時

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