オレだけがハッピーエンド【東雲彰人】 (ページ3)

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傷が３つページ3

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「なんか彰人嬉しそうだな」

「べっ別に…そんなことねぇよ」

放課後のWEEKEND GARAGEで
杏とこはねを待つ間に冬弥に言われる

オレ…そんなに分かりやすいか？

先輩と付き合えて、連絡先も交換できて浮かれているのは事実だが

「さっきからスマホを見ては笑っているから
てっきり彼女でもできたのかと…」

「な、は、そんな、ええ〜？そんなまさかぁオレがぁ？ははは……」

「彼女が出来たんだな」

図星すぎて口から変な言葉が出る

彰人にも彼女が…と嬉しそうにしているが

後ろを見てほしい杏がいるんだ

「え〜彰人彼女できたの？！誰？！どんな子？！」

「ええっそうなの東雲くん！今日はお祝いかな？」

「くっそコイツら……」

どんどん恥ずかしくなってきてうつ伏せになる

いやいやそんなお祝いするような事じゃないだろ…

「それで肝心の彼女さんはどんな人なの？」

「彰人の事だしめっちゃかわいい子そうだよね〜
いや、美人系もあり…？」

「神高の子か？それとも宮女の子か？」

目をキラキラさせながら聞いてくる3人に若干引きながらも答える

「2年の、A先輩」

「ええ！年上なんだぁ…なんか意外かも」

素直に驚いているこはねに対し冬弥と杏は酷く焦ったような顔をしていた

「や…やめておけ、彰人、あの先輩だけは…」

「えっAって…え、あのA先輩？AA？」

「本当にやめておけ、いい噂がない！何されるか分からないぞ？！」

「えぇええほんとに言ってんの？！ほんとにA先輩が彼女なの？！」

「彰人が酷い目にあってからでは遅いんだ！もし大怪我をしたら…！！」

「冬弥の言う通りだよ！ほんとに今すぐ別れた方がいい！！」

肩を掴まれ揺さぶられる

いい噂がないなんてそんなの知ってるし

もし仮にそうだったとしても別れるなんて…

「あっ杏ちゃん青柳くん！1回離してあげてよ！」

「す、すまない彰人…」

「いや大丈夫だけども…」

そんなに心配することなのか

…いや、変な噂しかないしそりゃ心配するか

「…でもまあ、なんかされたらお前らに言うし
つっても…自分から好きになったし、自己責任だな」

殴られても玩具にされても告白したのはオレだし

そう言うと冬弥と杏は何を言っても無駄だと思ったのか、大きなため息をついた

「顔だけは殴られないようにしてよね」

「体はいいのかよ？？？」