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勉強を初めて数時間が経過した頃。
｢お腹空いたー｣
集中力が切れた様子の海ちゃんが、机に突っ伏す。
置いてあるデジタル時計で時間を確認すると、時刻は夕食どき。
お腹が空くのも無理はない。
それに集中が切れ始めているのは海人ちゃんだけじゃなかった。
岸くんは今にも寝そうだし、紫耀くんはどこから取り出したのかぬれおかきを食べている。
しかもその咀嚼音によって廉の集中力も切れる。
｢さっきからうるさいねんけど｣
｢廉も食べる？｣
｢いらんわ。てかどんだけそれ置いてあるん。
学校でも食ってたやん｣
｢10個はストックしてあるで｣
｢多すぎやろ」
お菓子よりも白米を愛する廉は、若干引き気味。
でもほんとに10個はすごいと思う。
｢そろそろ止めて夕食にする？
あんまり詰めても意味無いでしょ｣
周りをよく見ていてくれる神くんが、頃合を見計らって終わりの合図を出してくれた。
それに対しての反応は半々に分かれた。
玄樹くんと廉はまだそんなにしてないのにと不満そうで、海ちゃんと岸くんは手を叩きあって喜んでいる。
｢作るなら俺やるよ｣
｢手伝う」
料理の腕前はプロ並みの岸くんが、夕食作りに率先して名乗り出てくれた。
それに続いて玄樹くんも立ち上がる。
｢私もやる｣
料理は得意でもなければ不得意でもないので、ここは協力すべく立ち上がった。
＿＿＿
料理をする時のみ指導力を発揮してくれる岸くん。
私と玄樹くんは、岸くんに言われたものを役割分担して作っていく。
メインを作るのは岸くんだ。
野菜を切っていると、リビングの方からゲーム音と廉の声が聞こえてきた。
台所からリビングを見ることが可能なので、切る手を止めて目線を上げてみる。
すると、テレビゲームをしている廉達の姿が見えた。
神くんはそんな3人をソファから見守っている。
ほっこりするその光景に見入っていると、玄樹くんが隣に立ってお米をとぎ出す。
｢すごい声聞こえてくるね｣
｢うん。楽しそう」
そう言うと、玄樹くんもとぐ手を止めて顔を上げる。
そして柔らかく微笑む。
｢だね｣
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Sakura(プロフ) - Ren_ymd.さん» Ren_ymd.さん。コメントありがとうございます！はい！！ (2019年9月15日 21時) (
レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
Ren_ymd.(プロフ) - 面白かったです！続きとても楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年8月15日 16時) (レス) id: 5da2d93ad2 (このIDを非表示/違反報告)
Sakura(プロフ) - kingkokoaさん» Kingkokoaさん。コメントありがとうございます！そう言って貰えると凄く嬉しいです（笑） (2019年8月10日 10時) (レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
kingkokoa - 面白かったし見ててキュンキュンしまくりですっ (2019年8月6日 14時) (レス) id: 9edbb6a4b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sakura | 作成日時：2019年8月3日 23時
