大野side ページ13
今日は部活動も休みだから仮眠をとろうと休んでると、誰かが美術室の中に入ってきた。
光が差し込んできたドアの方を向くと、そこに立っていたのは女の子だった。
｢リボンが青...1年生？｣
｢はい｣
世間一般から見ても綺麗な子に分類される顔立ちをしてるけど、この子の人柄なのかふわふわした雰囲気を感じる。
いかにも守られて育ってきましたって感じの子。
でもそれを嫌味に思わなかったのは、真っ直ぐ向けられる瞳のせい。
多分根は強い子なんだと思う。
｢あの...寝てる時に入ってきてすみませんでした｣
何か話し出すと思ったら、出てきたのは謝罪。
この子は何も悪くないのに。
｢君面白いね。
おいら一応ここの顧問してるんだけど、入部希望？｣
｢えっと、二宮先生に見学でも行ってみたらって言われてきてみました｣
ニノが？？
俺が人だかりとか注目浴びるのが苦手なのを知っているのにここに寄こしたってことは、もしかしてこの子が...
｢君...Aちゃん？｣
昨日の夜、久しぶりに飲みに行った時にニノが楽しそうに上げていた名前。
確か如月Aちゃんと永瀬廉くん。
俺の予想があってれば、この子がそうなはず。
一か八かで聞いてみたら、結果は正解。
名前を言った瞬間、分かりやすいくらい驚いてたし。
｢ほんとに面白い子だね｣
ニノが気に入るのが分かった気がした。
｢如月ちゃんは絵書くの好き？｣
｢はい｣
迷いなく即答で答えてくれた。
この子なら私利私欲とかじゃなくて、純粋な気持ちで絵を書いてくれるかな。
被っていた掛け布団をどかして、ごちゃってなってる机の上から目的の紙を探し出す。
｢あー、あったあった｣
誰かに渡したりする事が極端に少ないこの部活だから、その紙だけは束になって残っている。
そこから1枚取り出して手渡す。
｢もし興味があったら入部して。
絵が好きなら後悔はしないはずだから｣
この紙を渡すのは2回目。
もしかしたら今年は良い人選に巡り会えたかもしれないと思い、テンションが上がっていく。
｢基本的に描きたい時に来て書くのがモットーだから自由でいいよ。
無理やり書かせられても良い絵なんか書けねぇし。
部室はいつでも空いてるから、好きな時に使って｣
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Sakura(プロフ) - Ren_ymd.さん» Ren_ymd.さん。コメントありがとうございます！はい！！ (2019年9月15日 21時) (
レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
Ren_ymd.(プロフ) - 面白かったです！続きとても楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年8月15日 16時) (レス) id: 5da2d93ad2 (このIDを非表示/違反報告)
Sakura(プロフ) - kingkokoaさん» Kingkokoaさん。コメントありがとうございます！そう言って貰えると凄く嬉しいです（笑） (2019年8月10日 10時) (レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
kingkokoa - 面白かったし見ててキュンキュンしまくりですっ (2019年8月6日 14時) (レス) id: 9edbb6a4b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sakura | 作成日時：2019年8月3日 23時
