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冬の寒さも薄らいできて、春の温かさが訪れようとしているこの日。
私は無事に高校受験に合格することができた。
本当ならこのまま家に帰ってゆっくりするはずだったのに、お母さんのある言葉を聞いて、そうもいかなくなってしまった。
＿＿＿
駅からすぐの所にある私の家。
でも、今用があるのその向かいの家。
普段なら靴は並べるけど、今はそれどころじゃないので雑に抜いで済に避けておく。
そのまま階段を駆け上がって、目的の部屋のドアを勢いよく開けた。
｢連！どうして同じとこ受けてたの？！｣
部屋の中にいた廉は、ベッドに寝転がりながらゲームをしていた。
けれど私の姿を目にすると、ゲームを放り投げる勢いで駆け寄ってきた。
｢なんでお前そのまま来てんねん。
風呂で洗えや！外の菌持ち込むな！｣
｢え...あ、忘れてた｣
｢お前アホやろ、絶対アホや｣
外から帰ってきてそのまま入ったのは悪いと思うけど、そんなガチな顔で言わなくても。
｢ハイハイごめんなさいね。洗ってきますよ｣
彼のこれは今更どうしようもないから、文句言わずにお風呂場に向かおうとした。
突如、廉はそれこそありえないという顔で叫んだ。
｢やっぱアホや！！
そのまま歩いたら家中外の菌だらけだわ！｣
ほんとに面倒くさい。
｢じゃあどうしたらいいの？｣
少し考えた後、足元に視線を移す。
｢しゃあない。背に腹は変えられん｣
｢え？...っわ！！｣
｢もうちょっと女の子らしい声出んの？｣
｢出るわけないじゃん｣
廉は太ももに手を回すと、そのまま抱き上げてきた。
でも廉、細いわりに力があ...
｢お前重い。俺の腕が折れるわ｣
るわけがなかった。
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Sakura(プロフ) - Ren_ymd.さん» Ren_ymd.さん。コメントありがとうございます！はい！！ (2019年9月15日 21時) (
レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
Ren_ymd.(プロフ) - 面白かったです！続きとても楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年8月15日 16時) (レス) id: 5da2d93ad2 (このIDを非表示/違反報告)
Sakura(プロフ) - kingkokoaさん» Kingkokoaさん。コメントありがとうございます！そう言って貰えると凄く嬉しいです（笑） (2019年8月10日 10時) (レス) id: 526275f0cc (このIDを非表示/違反報告)
kingkokoa - 面白かったし見ててキュンキュンしまくりですっ (2019年8月6日 14時) (レス) id: 9edbb6a4b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sakura | 作成日時：2019年8月3日 23時
