弟なんか要らなかった ２【おそ松さん】

八十七松 ページ42

イベントも終わり、片付けは十四松にお願いして 俺は着替えに行く


『はぁ〜…疲れた……』


イベントへの参加は初めてじゃない。何度経験したって女の人と話すのは苦手だ
まあ、今回はコスプレしたお陰で少しはマシになれたけど…


『まさかチョロ松が来るとはな』


てか俺がアニメ好きだってバレた…中学ん時から隠してきたのになぁ
これ絶対言いふらされるやつだよ…最悪…


『よし、戻るか』


いつまでも十四松を一人にしておくのは危険な気がする。ちゃんと片付けていると信じたいところなんだけど……
戻ってみると 一応ちゃんと片付けていたみたいだ


十四「あ！兄さん！！」


『片付けありがと、お礼にパフェ奢ってやる』


笑いかけてやると十四松は、すごい嬉しそうにお礼を言ってきた。そんなにパフェが好きなのか？
とりあえず近くの喫茶店に移動することにした俺たちだけど、会場を出てみると 何故かチョロ松が居た


『まだ居たのか、もしかして十四松待ってたのか？』


チョロ「それもあるけど、これ…」


チョロ松が差し出してきたのは紙袋。何かと思って袋とチョロ松を交互に見てると、チョロ松は紙袋を俺に押し付けてきた


チョロ「お前にだよクソ兄貴！！」


『俺に？』


チョロ「漆黒さんに渡そうと思ったらA兄さんだし、スケブで忙しそうだったから渡せなかったし、わたすタイミング逃したから」


『へぇ、ありがと』


お礼を言うと、チョロ松は｢別に｣って素っ気なく答えた。こいつと仲直り出来るのはもう少し後だろうな

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