弟なんか要らなかった ２【おそ松さん】

四十八松 ページ2

一松side


俺は今状況が飲み込めないでいる


十四「A兄さん、熱がある…」


カラ「さっきの夕立は酷かったからな。びしょ濡れのまま飯の用意してたんだな」


十四松がまともだし、クソ松がクソ松じゃない……
なんでこんなに兄さんを気にかけるんだ…？


＿＿＿『猫だけが友達とか寂しい奴……』＿＿＿


兄さんに言われた言葉は俺の中にずっと残ってる。その頃は完全に兄さんを無視してたのに、何故かその言葉だけ拾っていた


十四「一松兄さん、俺とカラ松兄さんでA兄さん送ってくるから ご飯食べてていいよ！」


一「え、」


カラ「兄さんの家は十四松が知っている。俺は兄さんの荷物持ちでついていくがな」


二人を見れば、十四松は兄さんを背負っていて、クソ松は兄さんの物であろう鞄を持っていた
兄さんの顔は真っ赤で、熱が高いのは見れば分かるくらいだ。それなのになんでここで寝かせないんだ……


一「ねえ、熱高そうだし今日はここで寝かせといた方が…」


十四「A兄さんは騒がしいと眠れないんだよ」


俺の言葉を遮って言った十四松の声は、本気で兄さんを心配してるみたいだった
クソ松もクソ松で、いつものイタさはどこにいったのか全くカッコつけてなかった


カラ「一松、お前もそろそろ素直になれよ」


一「……黙れクソ松」

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