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「なーなー、Aちゃん家三橋って言うの?」



『私は伊藤、じいちゃんが三橋』



家の表札を見た石橋君。
友人に三橋が居たのだろうか。

ちなみにその表札はひいじいちゃんから受け継がれてきた木製で年季のあるものだから個人的に好き。


へー、だなんて笑った彼は目を細めてキョロキョロとあたりを見渡す。



『腹減ってる?』


「いや、さっきまで早弁してた」


『早弁…』



君は一体どこから来たのさ。



疑問を口に出せば俺?千葉!千葉でツッパリやってんだぜ!だなんて元気な回答。


「これでも軟葉高校ってとこで番張ってンだぜ?千葉に来たら案内してやるヨ」



ツッパリ、番を張ってる。随分と語彙力が昭和チョイスでじじいに似てる点をまたひとつ発見。

ちなみに1つ目は金髪、2つ目は学ラン、3つ目はビーバー顔。



『随分遠いトコから来たね、行く気もないし行く予定も無いから安心していいヨ。つかツッパリとかまだ居たんだね、知らなかった』



「は?」


『え?』


「え?」


『いや逆にえ?』



「え、ここってツッパリ居ないの?てか今更だけどここどこ?」


『え、いや、ここ北海道だけどなに、旅行で来たんじゃないの、というかツッパリなんてじいちゃん達の世代だヨ?随分千葉は遅れてんだ』


「え?」


『え?』



会話が噛み合わない。




「A と 俺 は 混乱 している

A と 俺 はどうする? 」



唐突なRPG風台詞。


私も彼も困ったところで状況を整理するにコマンドを合わせた。

8→←6



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作者名:たこ焼きアイス | 作成日時:2019年5月4日 19時

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