【名探偵コナン】好きだけどさあ…なりたいとは言ってないじゃん？

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降谷side
最初は只、可愛い仕草が好きなだけだった。
自分で気障な台詞を吐いておいて照れるところや、ちょっと反抗的なところが。その時点でもう異常だったのかもしれない。
けど、命を大切にしない人間は、いつ消えてもおかしくない。なら、消えてしまわないように躾ければいい。
利己的だと分かっている。けど、彼女だって自分の為に、彼女の論理を掲げているのなら、俺のこの正義は、正当化されて当然だと思う。
きっと、俺と彼女は、そういう意味では同類だ。
ー離れて欲しくないなら、離れないように躾けて仕舞え…。

ジンside
命は無価値だ。用法によっては有意義にはなるが、そうでなければ無意味な存在だ。無意味なら居ても居なくても変わらない。死にたきゃそうしろ生きたきゃ生きればいい。
命の所有権は誰にだってある。命の所有権を散々奪ってきた今、俺はその所有権に無関心なんだろう。正直、世間一般的に見て俺は命を有効活用していない。俺の為ではない、全ては組織の為。組織に忠義を尽くす俺が所詮只の小間使いだとしても、俺だって自我を持った肉塊だ。自分の為に生きる権利くらいは備えて‘いた’。けれどもう手は汚れきっている。今更更生しようったって、今更命を有効活用しようったって、もう遅い、手遅れなんだよ。
そう、諦めていた。
『許されない？悪だ？今更どうしろってンだ。』
けど、誰だって、批判されたら溜まったもんじゃない。それでもきっと誰しもが俺を批判する。そう思っていた。
A、きっと彼奴なら、認めてくれる、受け入れてくれる、包み込んでくれる。

ーだから、どうか、毒されないで、俺を、包み込んでくれ。

ベルモットside
私の可愛いrevolutionary【革命家】
貴女はきっとこの偽善の集団暴力を押し付けてくる社会に、多数派の多数派による多数派の為の独裁に、鉄槌を下す思想を持っているのね。
けど、貴女は消えてしまいそうで恐ろしいの。
何をすれば、貴女は私の元に留まってくれるのかしら？なんでもしてあげる。財力も名声もあげられる、面倒も全て見てあげるから、

ー私を見捨てないで。
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狂愛だの常軌を逸しているだの言いますが、そんなものは個人の勝手だ。君達の愛だの正義だのを押し付けられては溜まったものじゃない。
愛や正義や道徳や秩序は自らの思考の内でのみ成立する法則であり最高法規だ。
妥協によって成るこの社会で、それらの押し付けは余りに‘反社会的’ではないだろうか？

俺ってなんていう種族だっけ？→←独白という名の言い訳

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