【名探偵コナン】好きだけどさあ…なりたいとは言ってないじゃん？

プロローグ ページ2

「お前何その目www」
うるせえ俺にどうしろっつうんだよ。そんなに見たくねえならお前の目ん玉潰しとけ。
「Aって頭いいよね」
だから？ねえ、頭良くっても、どうにもならないんだよ。あ、君は何も知らないのか、じゃあいいよ。
「ねーえー、遊ぼうよーー」
は？お前と遊んで俺が楽しいとでも思ってる？ああ、俺の意思とかどうでもいーの？あっそ。悪いけど俺は協調性のない利己主義者だから。


人付き合いめんどくせえ疲れた。もう…いっそ、辞めてしまおうか。


家に帰る。疲れ切った顔の母が出迎える。しかし、父は酒を片手にテレビを見ている。その視線がこちらに向けられる。
「お帰りA」辞めろそんな猫撫で声を出すな聖人のつもりか○すぞ。
制服から部屋着に着替える。黒いパーカーに青いタンクトップ、黒い運動向きな短パン。全てメンズだぞ？俺にフリフリスカートとか求めたらあかんよ？
「なぁ親父〜。」呼びかける。
「ん？なぁに？」
「ちょっと外に蜂の巣できてんだよ、取ってくんね？ママは今夕飯の準備中だから。」
「うん。分かった。」


外に出る。
「蜂の巣は？何処にあんの？」本当だと思ってるんだアハハw
無言で背後から刃物を刺す。
「俺が逝ってから、母さん一人じゃあんたの重荷に耐えらんねえから、母さんを心配する俺の為に死.ね。」包丁には敢えて指紋を残す。家の庭に死.んでて、母さんが疑われたら困る。
状況を読み込めていなさそうな、見開いた父の目。それが妙に恐ろしかった。俺は、人権を剥奪したと自覚させられたようで。
(俺はあんたの生死を選ぶ権利を迫害した。だからあんたは権利を有する、所謂生き物ではない。)
それを一瞥し、部屋に駆け込み、鍵をかける。カビ用洗剤と、風呂用洗剤を混ぜ。放置する。塩化水素が発生して肺に入り込み、酸素を邪魔する。
「本当は、酒と睡眠薬飲んで冷凍庫で凍.死したかったんだけど…」そうひとりごち、目を閉じて布団に潜り込む。
だんだん荒くなる息と、扉を開けたいという欲を抑える。
(ごめんね母さん。俺、貴女の為に生きたよ。
けどね、思うんだ。生きていたい人間の顔色伺って死.ぬことを諦めている死.にたい人間は可哀想じゃないの？って。だから俺は貴女を愛しているがために貴女が憎いんだ。貴女は、俺が貴女の娘だから愛しているのであって、俺という人間じゃなくて、娘っていうレッテルを愛しているんだろ？

アハハwww俺馬鹿だ。知らない方が幸せで、自意識過剰で、自業自得だったんだ。)

…ここ何処だよ、俺誰だよ！？→←設定

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