穴に落ちた眼帯少女は頭がおかしい【undertale】

貴方「第40話、狂気。」 ページ48

〜貴方side〜



ライの胸に、鋭利なナイフが突き刺さった。



ぶしゃっと血飛沫が舞う。ライは崩れ落ちるように倒れこんだ。



きっと生きていることはないだろう。それなのに、何故、



笑いがこみ上げてくるのだろう？



貴方「死んじゃった、ライが、死んじゃった、あ、ああ、あは、あはは、あはははははははははははははははははははは！！！！！！！」



chara「…どうした、気でも狂ったかな？」



私は笑いながら泣いていた。ぼろぼろと溢れ出る涙と笑いが止まらない。



…私は遂に狂ってしまったか。…いいや、



元々狂ってたじゃないか。



眼帯が取れる。まただ、見えないはずの右目が見えている。



私はふと思った。ナイフが攻撃力なら、防御力となるものもあるのではないか？



charaの胸元を見る。ハート形のロケットが輝いていた。…あれかもしれない。



私は賭けに出ることにした。おそらく、あのロケットが防御力としたとしても、体力では勝てるわけがない。



そこはもう、私の身体能力に頑張ってもらうしかない。



こんなことを考えているが、実は相当頭が混乱していた。



現に狂ったように笑っている私がいるのだから。



…今は、目の前の化け物を倒さなければ。



貴方「…chara。」



chara「何だい？大切なお友達を殺されて怒っているかい？」



貴方「…今度は私が相手だ。」



その空間の隅では、暴れるsansを抑えるfriskの姿があった。

chara「第41話、決着。」→←sans「第39話、覚醒。」

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