興味のないフリをして (ページ2)

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『お先〜！

尚大もシャワー浴びてきたら？』

尚大「そうしようかな。」

ボケっとしながら色々考えてると濡れた髪を拭きながら彼女が戻ってきた。

化粧をしてる時は綺麗な印象だけど、化粧を落とすと少し幼い印象になる、そんなところもまた良かった。

『シャワー終わったら一緒にアイス食べよ。』

尚大「いいけど、じゃあ浴びてくる」

．

『早く浴びてね！』と早くアイスを食べたそうに言うから、少し急ぎみでシャワーを浴びた。

尚大「おわったよ…ってAまだ髪乾かしてなかったの？」

部屋に戻るとまだAの髪は濡れていた。

これもいつものパターンで俺が「乾かそうか？」と言うと嬉しそうに『よろしく！』ってドライヤーを渡してくる。

髪を乾かし終わると嬉しそうな顔をして、「尚大ありがとうー」って。

そういう顔はずるい。

尚大「A、しよ？」

『だーめ、アイス食べるんだから』

尚大「じゃあ食べたらでいいよ」

『尚大がそんな言うの珍しい〜

考えとくね』

そう言いながら、冷凍庫から取り出したアイスを俺に渡してくる。

尚大「そういや渉が、最近Aが会ってくれない〜って嘆いてたよ」

『あ、そーなの？

最近ちょっと太っちゃったから…』

太ったって言うけど、Aは華奢で細い。

なんだか、渉に会うのは気になるけど俺に会うのは気にならないって何だか雑に扱われても仕方ない立場って現実を突きつけられた気がする。

恐らくAには渉と俺以外にも男が何人もいる。

でも、本命はあくまでも渉なんだろう。

証拠はないけどどことなくそんな感じがする。

尚大「俺には会えるのにね〜」

ちょっと拗ねたフリして実際ちょっと不満だけど、後ろから抱きついてみると『もー』って言うけどそれを受け入れてくれる。

「もういい？」って聞くと頷いたからベッドに連れて行ってAのことを押し倒した。

とろけたような表情、他の人になんて見せて欲しくなかった。