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王子役:ワキヤ ページ11

「よし!始め!」

桃谷監督の声と共にオーディションが開始する。


「自分、わいと一緒に踊らんか?」

「はい!」

例によって私のキャラを変えるが、あまり変わっていない気がする…。

「そんなら、海の方へ行くで」

私の手を優しくとり、海の方へリードする。

「その靴じゃ踊りにくいやろ、脱いどき」

靴を指差す。

「そうですね。王子様もですけど!」

「そうやな!」

私たちはお互いに靴を脱いだ。

「さ、踊り始めるで」

私は差し出された手を取って、踊り始めた。

が、そこでハプニングが起きた。

「あ!」

突如、私の髪を縛っていたゴムがブチっという音を立てて切れてしまったのだ。

そこで踊るのをやめる。

(どうしよう!びっくりして踊るのやめちゃった…!)

ちらりと桃谷監督の方を見ると『そのまま続けて』というカンペが。

(マジか…!)

「ゴムが切れたんか…しゃーないな。」

ワキヤは自分の髪をほどく。

「これで縛っとき」

先程まで自分の髪を縛っていたゴムを差し出す。

「あ、ありがとうございます!」

ワキヤからゴムを受け取って自分の髪を縛る。

「よし、気をとりなおして踊るで」

そうして、私たちは踊るのを再開した。

髪型が変わるだけで印象が違って、いつもと違う顔にドキッとする。

「ゴーン、ゴーン、ゴーン…」

例の鐘の音。

「私、もう帰らないといけないんです!」

私はワキヤの手を振りほどき走り去ろうとする。

「なんで急に帰るんや!さっきまで楽しく踊ってたやないか!」

ワキヤの言葉で立ち止まる私。

「私の着ているこのドレス…実は魔法で出来ていたんです。優しい魔法使いさんのおかげでボロボロのドレスもあんなに輝けたんです…」

海の向こうにある地平線を見つめる。

「義理の家族にドレスを破かれ、何とかして舞踏会に来たもののこのさまで…」

私から溢れた涙が砂に落ちる。

「はぁ…自分アホか?誰もそないなドレスに興味ない!ドレスならわいが用意する!わいは自分が…Aがええんや!」

「…ありがとうございます…元気が出ました…!」

頰をつたっていた涙を拭う。

「わいがその魔法使いなんかより凄い魔法でAを輝かせたる!わいの隣にいてくれへんか?」

指輪の箱を開いて差し出す。

「私でいいなら喜んで!」



「カーーーット!」

桃谷監督の声が響いた。


追伸
今回もグダグダな関西弁申し訳ありません!
次回も少しあるのでご了承ください!

次に来たのは…?→←次の参加者は誰だ?



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ゆい(о´∀`о) - 瀬央さん» 最高なんて言われるなんて!嬉しいです!応援ありがとうございます! (2018年10月20日 0時) (レス) id: a29e17b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央 - わー素敵!シュウ様最高でした!応援してます! (2018年10月19日 20時) (レス) id: 8900a37839 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(о´∀`о) - 瀬央さん» ありがとうございます!頑張りますね!! (2018年10月18日 22時) (レス) id: a29e17b9c7 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央 - あ、一番右のお星様、押させていただきましたよ♪ (2018年10月18日 22時) (レス) id: 7188a9c310 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央 - シュウ様はやく見たい♪ 更新頑張ってくださいね! (2018年10月18日 22時) (レス) id: 7188a9c310 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆい(о´∀`о) | 作成日時:2018年10月8日 7時

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