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翌朝、キスしろと強請る母親を無視して玄関を出る



年子の兄は母親そっくりなのに対し、どうやら俺は親父の方に似てしまったらしい



そのせいか、母は本来夫に向けるべき愛情を俺に注いでいる節がある



吉田はからかい混じりに羨ましいって言うけど、冗談じゃない。お前は母ちゃんとちゅーできるのかって話だ



理不尽な吉田への怒りを抱えながら自転車を漕いでいると、狭い路地に入ったところで、前を歩く見覚えのある金髪を見つけブレーキをかける



「あれって……」



自転車から降り、小走りで距離を詰めていく



「まーひーるーちゃん!」



俺の声に立ち止まると、彼女はゆっくりとこちらを振り向く。その殺気を含んだ眼差しは、出会った頃より鋭くなっている気がした



「久しぶり、元気にしてた?」


「ついてくんな!」



真昼ちゃんは俺を振り払おうと早足で歩き出すが、そもそも体格差がある



彼女がいくら一生懸命に進もうとも、俺がちょっと大股に歩けばその差が広がることはない



「全然見かけないから心配してたのに」


「あんたに心配される筋合いない!」


「ああ、俺じゃなくて、神田が」



そう言った途端、彼女は歩みを止め、少しだけ泣きそうな顔になった



こいつは神田のことになると弱い、まあそこが可愛いんだけども



「最近連絡ないって言ってたから」


「だって……圭ちゃんがっ……」



真昼ちゃんはそこまで言って、グッと口を噤んだ



「ああ、神田が俺とばっかつるんでるから?」


「っ!ち、違う!!」



俺の言葉に、わかりやすく動揺をみせる



「俺と仲良くしてるから、自分はもういらないって思っちゃった?嫉妬かあ」


「うっさい!もうついてくんなって言ってんだろうが!」


「いやいや、俺も学校行くし」



2人でやいやい言いながら登校し、駐輪場に自転車を入れる俺を待ってくれるわけもない真昼ちゃん



その後ろ姿を呼び止めても、彼女はスタスタと歩いて行ってしまう



「今度LINE教えてね〜!」



そう言ってひらひらと手を振る



彼女はこちらを振り返り、大きく息を吸った







「死ね!チャラ男!!」



これでもかというほどの絶対零度の視線に固まる俺を優しく包んだのは、生暖かい初夏の風と、周りの目だけだった

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山桜桃(プロフ) - 完結おめです!読み終わりましたーこれから他のBL作品巡回してきます┌(┌^o^)┐ホモォ、、、() (2020年4月28日 6時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
山桜桃(プロフ) - ご、、ごめんなさい!下の人がコメントしたので通知が来て「暇だから読んでみっか」と思って読み始めたら、、エグいです、、、可愛すぎて無理、、、「萌えます」の一言で終わらしちゃダメなやつ!!!!あっ私、下のカラ松ガールです。本当に読む手が止まりません! (2020年4月28日 5時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 萌えますねぇ。ちょっと逝って来ます、どこに?それ聞きます?? (2020年4月28日 2時) (レス) id: cfb86d3e94 (このIDを非表示/違反報告)
なんじゃらほいほい(プロフ) - カラ松ガールさん» まじですか……嬉しい (2019年12月1日 4時) (レス) id: 8999d0f4f9 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松ガール(プロフ) - 萌えます (2019年11月28日 0時) (レス) id: addc97a0c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なんじゃらほいほい | 作成日時:2018年4月5日 11時

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