【鬼滅の刃】不死川家の長女です。【キメツ学園】Part2

88話 ＊リクエストPart5-4 ページ39

sideA

A『よしよし、お姉ちゃんはココに居ますよぉ…』

ブチ切れの兄と同時に癇癪を起こした弟を慰めてます。

玄弥｢…ｸﾞｽ…嘘つき…｣

えぇー……

人気のない場所で宥めてるんですけど…

A『お姉ちゃん嫌いですか？』

玄弥｢……大嫌い…｣

えー……

さすっていた手を止めてケータイを覗く。

玄弥｢だ、大好き！｣

うわっ！？

A『耳元で叫ばないでください。』

玄弥｢大好きだよ…｣

A『どうも。』

玄弥(姉ちゃんが冷たい…)

玄弥｢…うぅ…抱っこぉ……｣

現在進行形でしてますけど。

A『あ…』

実弥｢没収。｣

あんまりです。

実弥｢弟を泣かすんじゃねェ。｣

何故に私が怒られるんですか。

A『大嫌いな人に宥められるのは屈辱かなと。』

実弥｢…｣

実弥(玄弥が嫌いなわけねェだろ。)

実弥｢姉ちゃんと兄ちゃんどっちが好きだ？｣

なんの質問。

玄弥｢どっちも………姉ちゃんよしよし…｣

頭を撫でると、

玄弥｢……もっとぉ…！ケータイ見ちゃダメ!!｣

また癇癪起こした……

A『はいはい。』

実弥｢兄ちゃんがよしよししてやろうか？｣

どういう状況。

玄弥｢……ヤダ。｣

ハッキリと…

実弥｢姉ちゃんも兄ちゃんも好きなんだろ？なにがしろにする姉ちゃんよりも兄ちゃんの方が良いだろ？｣

ひどい言われよう。

玄弥｢……姉ちゃんが良い…｣

なんで…

A『お姉ちゃん、疲れた。』

貴方、重たいんですよ…

膝への負荷が凄いんです。

玄弥｢…へ…｣

間抜けた声を出した後に

玄弥｢ヤダぁぁぁぁぁぁぁ!!!!｣

大号泣。

実弥｢7.3でお前が有責。｣

えぇ…

実弥｢エイプリルフールだとよ。｣

あれって午前中に嘘つくのでは？

今もう午後ですけど。

泣きすぎて顔がグシャグシャ……

A『はぁ……』

実弥｢馬鹿野郎！｣

えぇー…また怒られたし。

腹いせにイタズラしよ。

A『私は兄さんも玄弥も嫌いです。』

あ、固まった。

あと何故か白い…というか廃人？

実弥｢お、おおおお、俺の何が気に食わねェって？い、い、いい、言ってみろォ…！｣

そんな青ざめた顔されたら余計言い難いです。

玄弥｢……やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ｣

第二波…

玄弥｢抱っこぉ……｣

腕を私に回して抱きついてきました…

A『もう抱っこしません。二度と。』

玄弥｢するのぉぉぉぉ!!｣

そろそろ鼓膜がイカれます。



玄弥｢……｣

実弥｢……｣

この短時間でやつれました。

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