お金が4枚 ページ4
リビングに入ると、美味しそうな食べ物のいい匂いが俺の鼻をくすぐった。
「いい匂い...。」
「やっと来たか。もうすぐパンが焼けるから早く顔を洗っておいで。」
「んー。」
どうやら京介が朝ごはんを作ってくれていたみたいだ。普段ならば俺が作るんだけど、寝坊したから。
気が効く奴だ。
そして、京介に言われた通り顔を洗って来た。
するとパンが焼けたようで、パンの上にハムと目玉焼きとチーズが乗ったやつがテーブルに置かれていた。
実は俺の好物。朝からラッキーだ。
「ありがと、美味しそう。頂きます。」
「どーぞおあがり。
飲み物はオレンジジュースでいい?」
「うん、はひはと。」
ハムエッグチーズトーストを口に運ぶと、チーズがとろけて美味しかった。さてはいいチーズを使ったな。
用意して貰ったオレンジジュースも時々飲み、食べているものを流し込む。
京介も自分で作ったものにかぶりついて、美味しそうに食べていた。それでもお坊っちゃんだからか、何処か優雅さが抜けていない。何故だ。
俺も同じようにして食べてもそんなもん無いのに。
少し負けた気分。
そして、朝ごはんを食べ終わると食器を洗ってから家を出た。
寝坊してしまったのにゆっくりしていたため、時間が結構ギリギリになりそうだ。
2人で走りながら学校へと向かう。
学校へは徒歩10分。高校の割に近く、駅近で行きやすい。
俺達の学校は私立。県で3番目位に頭がいい所。俺は金銭面で公立に行きたかったのだが、京介が俺が居ないと行かないと駄々をこねて其処にさせてしまった。
俺は京介のお世話になりたく無くて、仕方なく猛勉強して特待生として入学した。勉強は大変だったけれど学費など色々と免除になることが多くて良かった。
まぁ、でもこの高校色々変なんだけどね。
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shinata(プロフ) - しろくまイルカさん» そんな事があるとは。凄く嬉しいです!お褒めの言をありがとうございます! (2018年4月14日 19時) (レス) id: a03130cb88 (このIDを非表示/違反報告)
しろくまイルカ - 右の星を押す→既に投票済みでした。この作品で前にもこんな事が… (2018年4月14日 14時) (レス) id: c6819d9008 (このIDを非表示/違反報告)
shinata(プロフ) - 椎名さん» すみません!ありがとうございます。すぐに訂正させていただきました! (2018年3月16日 0時) (レス) id: a03130cb88 (このIDを非表示/違反報告)
椎名(プロフ) - あの、多分ですが、瑞くんが京介くんを起こしてるシーンで今日って記載されていたのでもしかしたら間違えたのかな?と思ってコメントしました。お話面白いです!頑張ってください (2018年3月15日 23時) (レス) id: e8fd36654c (このIDを非表示/違反報告)
shinata(プロフ) - ルーさんさん» ありがとうございます!頑張ります! (2018年3月14日 1時) (レス) id: a03130cb88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shinata | 作成日時:2018年3月5日 16時