第20話…変わった ページ23
あの後話し合った結果、俺のペースで作詞を進めることになり、社長からミーティングした案の許可が降りたのでLINEイベントに向けて練習を再開した。
俺も爽斗や叶汰にサポートしてもらい振り付けを覚えることができた。
「よし！振り付け覚えた！！」
「よく頑張りました」
「頑張ったね！」
爽斗も叶汰も俺も、前より少し変わった。
お互いがお互いを気遣うようになり、絆が深まってぶつかり合うことも大事だと気づいた。
ギクシャクしたりもしていたのも嘘みたいに、取り繕うようなこともなくなった。
ぶつかりすぎはダメだけどね(笑)
俺もちゃんと自分の気持ちを言えるようになったし。
爽斗もちゃんと早く帰って来るようになった。
叶汰も意見を言って、少し積極的になった。
相手への接し方に迷い、それぞれが足を踏み入れることで傷つけることを恐れていたのに今では遠慮なく意見を言うようになった。
「もう少しでLIVEイベントだね、桜呀？ちゃんとリハも出てね」
「はーい、出ま〜す」
「本番ミスするなよ？(笑) まぁ大丈夫か」
「うるせえ！当たり前だろ(笑)」
Reviveのチームワークは最高かな。
LIVEイベントまであと１ヶ月、俺達は緊張と高揚感でドキドキしながら練習を続けた。
そんな中ふと浮かんだ疑問をぶつけてみる。
「ねね、そういや、LIVEイベントの場所聞いてないよね？」
「確かに聞いてないな」
「聞いてみる？どうせ事務所行くんだし」
俺達は事務所に行きLIVEイベントの場所を聞いた。
その時俺は開いた口が塞がらなかった…
それは…
「は？なんて、言い、ました…？」
「だから、お前の学校に行ったらドームでLIVEだって言ったんだよ。」
「桜呀？固まってるけど大丈夫？」
「どうしたの？」
「いや… アイドルってバレる… 目立つ…」
やばいやばいやばいやばいやばい
バレたら絶対目立つ…
やだな…
「お前バレるとか言ってるけど問題ないだろ？逆にアイドルだから無闇に近づかねーって」
「社長？いきなりどうしたんですか？」
「ああ、ほら叶汰、桜呀は人見知りだろ？だから関わらないでほしいんだよ、 な？」
「なるほどね」
「なんだ！なら大丈夫じゃんか」
よかった〜
「びっくりするかもね」
「そうだね」
「やばｗ あいつらの反応楽しみかも」
ドキドキハラハラしながらリハを重ねついに本番…
俺たちの、ReviveのLIVEイベントが始まった。
【行くぞ！！！Revive！！GO！！！】
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作者名：しんぐぅじ | 作者ホームページ：https://twitter.com/project00004?s=09
作成日時：2018年9月27日 15時
