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第15話…衝突 ページ18

桜呀の学校から電話がかかってきて俺は車を飛ばした。


授業中に抜け出して倒れたらしい。
病院に運ばれたが疲労が原因で倒れたと診断された。


桜呀を責めても何も無いし気遣えなかった俺のせいでもあるし何も言わなかった。


もっと早く気づけばよかった…


ちゃんと休ませるべきだと今さら後悔した。


「桜呀帰るよ?」


コクッ


桜呀だいぶ弱っていたが本人は入院を嫌がったため寮に連れて帰ることにした。


「桜呀!!大丈夫!?」


桜呀は家に着いてからも何も喋らず、叶汰が心配するもほっといて欲しいと部屋にこもってしまった。


念の為紙とペンは取り上げて寝るように促した。


次の日、俺は自分に対するイライラと忙しくて最近、桜呀に会ってなかった叶汰に腹が立ってモヤモヤしていた。


そしてしばらくすると桜呀の部屋から泣き声が聞こえた。


【ひっぐっ、なん、でっ、俺だけっ】


【もう、嫌だっ、学校やだっ】




こういう時桜呀は触れられたくないのを知っている。


すかさず叶汰の部屋に行き、叶汰に疑問をなげかけた。


「おい、叶汰…」


「な、何?」


「桜呀さ、学校のこと話さないけどいじめとかあるんじゃない?」


「え… どうして?」


桜呀は学校のことは全く話さない。
その上、引っかき傷を作って帰ってくるようになった。
あいつはそれを猫と遊んできたらやられたと言ってるけどそれはストレスで引っかき傷を作ってるんだと思う。


それで何度もぶつかってギクシャクしたりもしていた…


今のReviveは…


俺は気づかなかった自分と叶汰にイラついてあいつの胸ぐらを掴みキレてしまった。


「あいついじめられてるんだよ!! なんで気づなかった? あいつは俺らに気を使って言わなかったんだよ!!お前は桜呀と会ってなかったから分からないんだろ!!意見言わないし!!」


「な、なに急に!? というか君だって気づかなかったじゃないか!!桜呀が無理するの知ってるくせに!!行け言わないのはみんなだろ!?」


「だいたい桜呀が色々追い込まれてたら気づくだろ!!ちゃんと話せば無理させなかったんじゃないのかよ!!今のままじゃReviveは壊れる!!」


「君はいつも僕を責めるけど君も君だからね?今のReviveはダメだ…」


そう言って叶汰は寮を出ていった。


「言われなくてもわかってる。さっさと行け」


喧嘩するつもりはなかったがユニットのことになるとぶつかりがちになる。


過去に1度Reviveの意見出しで揉めた。


それからは否定することが出来なくなった。


俺は桜呀の様子を見に桜呀の部屋をノックした。

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作者名:しんぐぅじ | 作者ホームページ:https://twitter.com/project00004?s=09  
作成日時:2018年9月27日 15時

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