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皆、心配性 ページ15

You side

グ「早く行くんだゾ〜!!」

貴『分かったから…そんなに急いでも…部屋の鍵持ってるの…私だし』

購買で買い物を終え、寮に戻る。

エ「あっ、Aお帰り!!」

デ「倒れたって寮長から聞いたけど…平気なのか?」

寮に戻ると、エースとデュースが迎えてくれた。

貴『ただいま…倒れた、けど大したことないから…平気』

エ「そっか、なら良かった!!トレイ先輩が、お菓子作ったから食いに来ないか〜ってさ」

貴『本当…?行く』

私の事で、なるべく心配は掛けたくない。

ただでさえ…お父さんとお母さんには迷惑も掛けちゃったから。

いつか…言う時が来るのかな。





ト「お、お帰りA。体は平気か?」

ハーツラビュル寮にある調理室。

中にはエプロン姿のトレイ先輩がいた。

貴『平気です…ご心配…ありがとう、ございます』

ト「平気ならよかった…今日はガレットを作ってみたんだ。食べるだろ?」

貴『はい…頂きます』

エースの言うことによると、トレイ先輩はお菓子作りが上手でよく作っているらしい。

…何か可愛い。

ト「しまった…茶葉が切れてる。今から購買部に行ったら、遅くなるな」

貴『茶葉…どの茶葉…ですか?』

ト「ラベンダーだけど…外も暗くなってるし、女の子1人で購買部に行かせるのは…」

貴『大丈夫、です。行かなくても…手に入るので…【望んだ贈り物(ウォンテッド・プレゼント)】』

((フッ

トレイ先輩の手元に出てきたのは、ラベンダーティーの茶葉。

貴『これで…間違いない、ですか?』

ト「あぁ、ありがとう」

先輩はテキパキとお茶の用意をする。

…手馴れてるなぁ、カッコいい。





ト「さて、お茶も入れたし食べていいぞ」

「いただきまーす!!」

貴『いただき…ます』

((パクッ

口の中に広がる、優しい甘さ。

こんなお菓子…初めて。

貴『…とっても、美味しいです』

ト「ハハ、嬉しいな」

貴『将来…トレイ先輩の、奥さんになる人は…幸せですね』

エ「ブーッ!!」

いきなりエースがお茶を噴き出した。

貴『えっ…何?』

エ「ゲホッゲホッ…そ、それ告白?」

貴『は…?』

どういう事?告白?

貴『告白…したつもり、ない…けど』

デ「ハッ…勘違いも甚だしいな」

エ「うるせぇよ!!」

グ「トレイ!!おかわり欲しいんだゾ!!」

貴『こら、トレイ先輩…でしょ((スルー』
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
はよ…ケイト先輩…

無自覚って怖い→←4年前の事件



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作者名:らんらん@In率低下中 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/simanekko01/  
作成日時:2020年8月6日 19時

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