ただの屍のようだ ページ27
視界がぽわぽわする。
目の焦点が合わなくって、なんか全体的に喪失感がすごい。思い出せば、心臓がぐっと縮こまって、血管から血がドクドク流れ出るような感覚に襲われる。
俺なんか悪いことしましたか、神様…。
tn「なぁ、ちょっと?グルさん聞いてる?……あかんこれは死んでるわ」
os「グルッペェ〜ン?お菓子あるで〜?」
gr「…………。」
rb「ただの屍のようだ…」
tn「はぁ…。仕方ないな、よぉし……オルァアァ!!資料アタック!!!!!」
生徒会のデスクに突っ伏し、我ここに有らずなグルッペン。そのつむじめがけてトントンは資料が纏められているファイルを振りかざす。
濁点混じりの鈍い音を立てたものの。たんこぶを作ったグルッペンは、未だにぼんやりぽわぽわしたままだ。
zm「資料アタック効いとらんやないかwww」
tn「手強いわぁ(´・ω・`)」
sp「つか、ショックで人はこんななるんすね。
面白……なんか見ててこっちが辛いっす。」
kn「お、おまwww今完全に面白いって言いかけたの俺は知ってるんだからね!?」
sh「てか相手おっさんなんやったら絶対勝てるって!!婚約って10年も前の話なんやろ?」
em「いやぁ、それは分からへんで。…Aさんの気持ち次第やなぁ。」
ht「グルッペン自害しないか心配だね…」
ut「相手30前後くらいやったけど、あれで10年前に婚約したって何なん?口リコンなん?」
各々が意見を誰に言うでもなく呟いていく。
未だ意識が朦朧としているらしいグルッペンは別にショックとかは無いからもう過ぎたことを話してもムダだ…と、悲しそうな顔で言えばフラフラと生徒会室を後にした。
ut「あんなグルちゃん初めて見たかも」
em「というか、Aさんは例のお兄さんと結婚する気あるんかなぁ?トントンさん」
tn「え、なんで俺?!」
kn「トントンはAの幼馴染なんやろ?」
zm「なんか知らんの?」
tn「えぇ…あ、でもよく同い年くらいのカッコいい彼氏が欲しいって言ってたで。」
sh「えっ、なら楽勝やん!おっさんなんか眼中にないやろ!」
rb「いやぁ、金さえ持ってたらおっさんにもなびくんじゃない?」
kn「でたサイコパス!!そんな思考に至んのは大先生くらいやわ」
皆が騒いでいれば、コンコンとノックの音が響いて静かになる。トントンがどうぞ〜と招けばドアの向こう側にいる人物はそっとドアをひいた。
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じぇーけー - めっちゃこの作品面白くて好きです!見つけるのが遅すぎたことに後悔しています……更新されたら踊って喜びます!健康に気をつけてください、! (2022年12月12日 14時) (レス) @page38 id: ed930c6c24 (このIDを非表示/違反報告)
漢字ノートが終わらない小学生 - 続きお待ちしております!! 健康に気をつけてくださいね! (2020年8月18日 0時) (レス) id: abb7299221 (このIDを非表示/違反報告)
いもこ(プロフ) - まってます (2019年4月28日 21時) (レス) id: 07d14ed038 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - いつまでも待っています!頑張ってください! (2019年2月19日 16時) (レス) id: efe5fa3d58 (このIDを非表示/違反報告)
コネ(プロフ) - いつまでも待ってますわ!この作品に出会えて良かった! (2019年1月25日 22時) (レス) id: 22e22efe5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:島津旧式 | 作成日時:2018年8月16日 9時