なんじゃこいつ… ページ26
たんまりと洋服を買えて、満足げなAさんは上機嫌だ。荷物、持つ、かして、とカタコトになりながら伝えればうふふと笑われる。
『グルッペン君やさしいね！じゃあ半分持って貰っていいかな？』いえいえ、全部持ちます。というか持たせて。
行動言動全てが愛おしいAさんから荷物を受け取れば、時刻はもう5時前。
gr「そろそろ5時前だが…。2人ともまだほかに何か用事はあるか？」
tn「俺は特にないで」
『私ももう大丈夫！』
gr「ならそろそろ帰るか…」
結局もう片方の荷物はトン氏が持つことになって家路につく。最近は日が落ちるのも段々と早くなってきているのもあって、Aさんを家まで送る事になった。…ラッキーだ。
今日は楽しかったと3人で話していればあっという間にAさんの家の近くまでたどり着く。
しかし俺は、Aさんの家の前でウロウロしている男が目に入って立ち止まった。
tn「あれはおもろかった……ん？何してんのグルさん、忘れもんか？」
『……？グルッペン君どうかした？』
gr「Aさん、怖がらせるようで悪いが…あそこに居るのは君の知り合いか？」
Aさんの家の前を指差せば、焦りながら首を横にブンブン振る彼女。
彼女は知らない…となると不審者か？ストーカー？いやまぁ俺もストーキングしていたからAさんの家を知っているわけだし、他人のことをとやかく言えたもんじゃないが彼女は怯えている。見過ごす訳にはいくまい。
俺とトン氏は警戒心剥き出しで、その男に近づいていく。男はそわそわとしながらインターホンに指を近づけたり遠ざけたりしていて怪しすぎる。なんじゃこいつ…
tn「あのぅ。その家に何か御用ですかね？」
「…何やねんお前ら。」
gr「質問を質問で返すとは無粋だな。俺らはAさんのお友達というヤツだ。」
tn「アンタは見た感じそうは思えへんけど」
「俺はこの家のAって子に話しがあんねん。アンタらに用は無いからはよ散れ。」
gr「何やねん話しって。」
「お前らに関係あらへんやろ。」
相手は三十代くらいだろうか。バチバチと火花が散って見える。俺たちの後ろで不安そうに佇む彼女。
tn「俺らからしたらアンタどう見ても不審者やからさ」
gr「何モンか答えへんのやったらこっちもそれなりの対処はさせてもらうからな。」
スマートフォンを取り出して110を打ち込んだ時だった。相手はバツが悪そうに頭を掻くと
「俺は……俺はアイツの婚約者や。」
と答えた。
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じぇーけー - めっちゃこの作品面白くて好きです！見つけるのが遅すぎたことに後悔しています……更新されたら踊って喜びます！健康に気をつけてください、！ (2022年12月12日 14時) (
レス) @page38 id: ed930c6c24 (このIDを非表示/違反報告)
漢字ノートが終わらない小学生 - 続きお待ちしております！！ 健康に気をつけてくださいね！ (2020年8月18日 0時) (レス) id: abb7299221 (このIDを非表示/違反報告)
いもこ(プロフ) - まってます (2019年4月28日 21時) (レス) id: 07d14ed038 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - いつまでも待っています！頑張ってください！ (2019年2月19日 16時) (レス) id: efe5fa3d58 (このIDを非表示/違反報告)
コネ(プロフ) - いつまでも待ってますわ！この作品に出会えて良かった！ (2019年1月25日 22時) (レス) id: 22e22efe5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：島津旧式 | 作成日時：2018年8月16日 9時
