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雪の積もった通学路。

彼女を庇うような体勢で倒れたせいか、俺は雪だるまのように全身雪まみれになっていた。

俺の上で同じく雪を体中にくっつけている彼女が、恥ずかしそうにバッと後退る。


『……ごっ!!ごごごごめん!!!わ、、あぁ、け!怪我とかしてない!?』

「あ、あぁ大丈夫だ。俺に怪我はないが…Aさんだったか、えぇと………それ」

『ん??………それ??』

「……膝、痛くないのか?」


彼女の視線が下にさがればサァッと青くなる。彼女の白い膝がコンクリートによって傷つけられ、彼女の足同様白い雪を紅く染め上げていた。
あわあわと慌てる彼女。それを横目に立ち上がり、通学鞄を搔きまわす。


「……足、ちょっと触る。」

『えっ!?あっ、、ハイ…』


戸惑う彼女の膝から出る血をハンカチで拭き取っていく。あいにく常備している絆創膏は1つしかなかったため、取り敢えず片方だけだが傷口を塞ぐ。


「すまんな、絆創膏が1つしかなかった。このハンカチ…まだ未使用で清潔だから当てておけ、別に返さなくてもいいゾ。」

『へっ?……あ、ありがとう!
いやいや申し訳ないよ、洗って返すね!!
グルッペン君って優しいね、もっと怖い人
かと……ハッ、ごめん失礼だったよね!?』


本当ごめん!と焦りながら口を押さえる彼女。

優しい……今までそんなことを言ってくる奴は大概下心がみえみえで醜い奴ばかりだった。しかし彼女から出た言葉は、なんだか本心なんだろうな、と自然に伝わってきて嫌な気分にならなかった。


「ふ、今優しく見えているなら別に構わないさ。君、表情がコロコロ変わって面白いな。百面相というやつか。」


機嫌よく返事すると、赤らんだ頰にバッと手を当てる彼女。立てるか?と聞けばもう一度手を差し出して、今度は転ばないように注意しながら彼女の体を起こす。すると彼女は微笑みながら


『そうかな!?へへ、グルッペン君は雪だらけ
で真っ白だからうさぎさんみたいだね。

グルッペン君の瞳の色すごく綺麗だなぁ、なんだろ、燃えてるみたいで優しい感じ!私すっごく好き!!』


どきん、、


.


.


.



ぬ!?

いやいやいやいやどきんってなんだ?目を褒められただけだろ自分。なんだお前童貞か?
いやちげーよプレイボーイだよ。ワンナイトでそれはもうフィーバーしましたわ!!!!
でもなんだ!?この感じ…



こうしてグルッペン・フューラーの春は
雪の輝く朝、一足先に訪れたのだった。


.

さすが○漏(拍手)→←半年くらい前



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設定タグ:wrwrd , グルッペン , 〇〇の主役は我々だ!   
作品ジャンル:恋愛
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じぇーけー - めっちゃこの作品面白くて好きです!見つけるのが遅すぎたことに後悔しています……更新されたら踊って喜びます!健康に気をつけてください、! (2022年12月12日 14時) (レス) @page38 id: ed930c6c24 (このIDを非表示/違反報告)
漢字ノートが終わらない小学生 - 続きお待ちしております!! 健康に気をつけてくださいね! (2020年8月18日 0時) (レス) id: abb7299221 (このIDを非表示/違反報告)
いもこ(プロフ) - まってます (2019年4月28日 21時) (レス) id: 07d14ed038 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - いつまでも待っています!頑張ってください! (2019年2月19日 16時) (レス) id: efe5fa3d58 (このIDを非表示/違反報告)
コネ(プロフ) - いつまでも待ってますわ!この作品に出会えて良かった! (2019年1月25日 22時) (レス) id: 22e22efe5a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:島津旧式 | 作成日時:2018年8月16日 9時

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