最終試験 ページ3
陣さんと彰吾さんを操ったあの後からは
とにかく精度を上げていく訓練をしていた
集中力を高めて
より多くの対象を操る
やっていることは毎日変わりない反復だけど
壱馬さんは真面目に取り組んでた
寺の蔵書もどんどん読み進めていく
集中を高めて心を落ち着かせる効果のある香を
敬浩さんが教えてくださって
朝は必ず焚いた
この香り、壱馬さんが住んでいたあの大きな山寺の匂いと近い
龍の一族の香り
春も近づいた日
龍さんに練習相手になってもらって操る練習をしていた時
敬浩さんが壱馬さんに言った
敬浩『最終試験みたいなもんだな』
壱馬『はい、』
敬浩『これ終われば禁欲生活も終わりだよー』
壱馬『うわ、そうか、終わらせな』
「壱馬さんの情緒、不安定になるようなこと言わないでください」
敬浩『ごめんごめん、笑』
龍『壱馬さんならできますよ』
零“かずま、できる”
内容は、壱馬さんが龍さんと零を操る
それはいつもの練習と変わらないけど
壱馬さんの隣で敬浩さんが、操る動きの指示をする
その通りに動かせるかどうか
それから長時間操ることができるか
操られた龍さんや零の体調は問題無いか
なかなか大変な内容
私は寺の軒先に座ると
仟が膝の上に乗ってきたので一緒に見守った
大丈夫、
壱馬さんならできる
敬浩『よし、やるぞ』
壱馬『はい』
壱馬さんの目が赤くなり
龍さんと零も操られるように目が赤くなった
練習始めの頃は
操ることに集中力を使い果たしているせいで
この状態になった壱馬さんは
誰かと会話することなんてできなかったけれど
壱馬『……指示を』
敬浩さんに、2人を操りながら話しかけた
敬浩『2人とも歩かせろ、時計回りに』
壱馬『…承知』
ゆら、と動いた2人の体
零と龍さんは列を作って時計回りに歩く
敬浩『零はその場に止まらせて、龍は逆回りさせろ』
壱馬『…承知』
零はその場に座って
龍さんは逆方向に歩き出した
今までの訓練の成果
こんなに自由に操れるようになったことに
私は本当に驚いた
敬浩『次は接触だな、龍に零の体に触れさせろ』
壱馬『…承知』
龍さんは、零の頭を優しく撫でる
初めの頃はこの動きも
加減が分からなかったみたいで、強めに触ったりしてたな
敬浩『ここまでは上出来だな、次は2人とも走らせろ』
壱馬『…承知』
2人はその場で時計回りに走り始める
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REINA(プロフ) - pinkさん» コメントありがとうございます、また他の作品も読んでくださって嬉しいです! (2月17日 22時) (
レス) id: ce73f379bc (このIDを非表示/違反報告)
pink(プロフ) - お話読むたびに本当にかずまくんかっこいいなって思って毎回更新が楽しみです。いつきくんのお話の方みたいになにも事件が起こらずに幸せになって欲しいです🥺 (2月17日 12時) (
レス) id: b200f1bac1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:REINA | 作成日時:2026年1月14日 16時


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