拾陸話 ページ25
《総統より緊急避難警報が発令されました。只今より戦争に移行します。非戦闘員の国民の皆様は直ちに地下シェルターに避難させますので自身の家に入り動かないでください。繰り返します━━━━》
この国は戦争になると非戦闘員の国民はほぼ全員地下シェルターへと避難を余儀なくされる。
ここで、注目して欲しいのは地下シェルターに避難するのに国民は自身の家に籠ることになるということ。
我々国の異名はいくつかあったが、特に印象付けたのは『要塞防衛都市』と呼ばれ、我々国との戦争を見た事のある者は皆が皆城以外無くなる都市と口を揃えて言うのだ。
そう。この都市は一夜にして約21平方キロメートルに存在する城以外の建物全てが地下に埋もれてしまうのだ。
まあ、実際には数時間で収容可能らしいけど。
〈総統室〉
「とりあえず全員今の状況は把握出来てるか？…よし、ではロボロ頼んだ」
「えーっと、改めてα国が攻めてきた。勢力は不明。現在はこちらに向けて絶賛進行中や」
「えっと、質問いいかな？」
「Aかなんや？」
「進行している部隊を第一陣としてこの要塞にはどれくらいで到着予定か分かるかな？」
「そうやな。あそこの地帯は夜は冷えるから…最低でも一日は掛かるわな」
「エミさん。都市全域の避難完了まであとどれ位かかりそう？」
「そうですね。幸い外に出ている人達は少なかったですから既に八方門は既に閉めてありますので、あと1時間で出来ると思いますよ」
「それなら、敵国の侵入も大丈夫かな。僕の予想としては到着予定は夕方の6時過ぎ、作戦決行時は深夜だと思う」
「なっ！？それじゃあ、周りの指揮が落ちるで？！とてもα国が考えるとは…」
「確かにAの意見が最もだが、そう言いきれる根拠はなんだ？」
「だってそうやろ！？この季節のこの地域の深夜帯の気温は10度まで下がるんやで？そんな寒い中俊敏に動けるかってなったら答えはNoやろ？それに視界は暗いせいで不明瞭やし、かと言って闇に紛れる事が出来る暗殺特化の奴でも寒さで通常より鈍るやんか！」
「そう、その通りなんスよ。クソ先輩の言う通り、でもそれは逆を取ればウチらも同じことに変わりは無いんすよ。もし、少しでもウチらより対策されていたら？もし、耐寒訓練をされた暗殺部隊がいたら？」
「けど、α国はそんな事は1度もしたことが無い。但し今回はリドラが関わってるそれを忘れないで欲しい」
「そういや、そうやったな」
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緋咲朱音(プロフ) - のら猫さん» コメントありがとうございます。天の声から天声→テンセイって感じですね〜 (2020年4月29日 2時) (
レス) id: 2e4c6d8cbb (このIDを非表示/違反報告)
のら猫 - 面白くて好きな作品です！もしかしてですが、ロボロのテンセイは天声からですか？もう出てるかも知れませんが。違ったらごめんなさい (2020年4月28日 3時) (レス) id: bffbd9afc8 (このIDを非表示/違反報告)
緋咲朱音(プロフ) - ケト。さん» コメントありがとうございます！ケト。さんの言う通り嗤うマネキンが題名やプロットの元ですね。まあ、関係無くなりつつありますけどね。一応、その歌の要素も取り入れて書きたいと思ってますので、随時更新をお待ちください。 (2019年3月14日 9時) (レス) id: b92b6f4b64 (このIDを非表示/違反報告)
ケト。(プロフ) - すごい面白いです……！更新楽しみです！思ったのですが、GUMIちゃんの嗤うマネキンって曲が元なんですか？違ったらごめんなさい！ (2019年3月13日 18時) (レス) id: 522e4f0622 (このIDを非表示/違反報告)
緋咲朱音(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます。ネタが思いつく限りは頑張りたいと思います。続編が行くまでは頑張りたいと思いますので、これからもこの作品をよろしくお願いします。 (2019年3月13日 9時) (レス) id: b92b6f4b64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋咲朱音 | 作成日時：2018年11月19日 21時
