【wrwrd!】嗤うのは軍のマネキン

拾話 ページ19

オスマンさんについて行くとあからさまに周りとは違う扉の前についた。

その扉をなんも躊躇せずに開く

「グルちゃん連れてきたでー？」
「ご苦労」

やはりと言うか予想通りここは総統室というわけか

「ささっ、入って入って」

そう言われて背中を押され部屋に入らされた。

「よし、これで全員揃ったな」

その言葉通り部屋の中にはグルッペンさん以外にもトントンさん等の幹部達が揃っていた。

「えーっと、なぜ連れてこられたんでしょうか？」
「いや、久々に全員揃うんでなついでにお互いに自己紹介しようと思ってだな」
「幹部候補として…でしょうか？」
「な、なんの事だ？俺はただ命の恩人を皆に紹介するだけだ」
「グルッペン、どういうことかな？」
「いや、違うんだトン氏。後々囲おうと思ってだな…」
「まあ、ええわ。Aくんが言わんってことは了承しとるんやろうし。さっさと自己紹介せなな」
「そうだな。それじゃあ早速俺から自己紹介するか。俺はグルッペン、普段はこの部屋にいるから何かあれば尋ねてくれ」
「気軽に訪ねる場所じゃないんだよなぁ…っと俺はトントンや。基本はこの部屋の隣にある書記室にいるから何かあったら来てな」


そのあとも自己紹介は続き、鬱先生、オスマンさん、ひとらんさん、ゾムさん、コネシマさん、ショッピ先輩、シャオロン、ロボロ、しんぺーさん、エーミール教授、兄さんと続いた。


ショッピ先輩の時には気を抜いてショッピ先輩って呼んでしまってちょっとした騒ぎ(羨ましがられた)になったがしっくりくると言えば落ち着いた。

何人かはあだ名や呼び捨てで呼んでほしそうだが、慣れてから呼ぶようにすると言っているのでグルッペンさんほど催促はしなかった。

「そう言えば、Aくんの主武器はなんなんや？」
「主に使うのは刀ですかね？暗殺なんかの隠密の時にはナイフですけど…」
「うーん。近中遠全部こなせるとなるとどこに配属するかねぇ」
「一応入りたいなぁって思ってるのは特攻部隊ですけど」
「ん、なんでや？」
「えっと…父が元々特攻部隊の所属でよく話を聞いてたんですよ。なので、他のよりも早く馴染めるかなと」
「なら、特攻部隊な。コネシマのところになるけどええか？」
「はい！」
「んじゃ、ショッピくん後は任せた！」
「えっ、なんでっすか？！」
「コネシマよりも頼もしいから、後輩のこと頼んだよ！」

「それじゃあ、明日朝6時に中庭に来てくださいっす」
「了解しました」

と言って解散になった。

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