壊れた日々。 シロ視点 ページ10
仲直りできて、本当に良かった。
とっても安心したところ、運命が襲い掛かってきた。
次の日、黒音はある小説を読みたいからと、家に残った。
私は学校。黒音がいなくても大丈夫なのか、不安でしょうがない。
・・・予感は、見事に当たってしまった。
いつもより胸を張れなかったから、悪いやつらのグループに目をつけられてしまったんだ。
学校の裏に連れていかれて・・・体にひどい痛みが走った。
「優等生め！お前なんかは学校に来なくていいんだよ！」
痛い・・・もう何か所も血がにじんでいる。
キーンコーンカーンコーン・・・
このタイミングでチャイムが鳴る。
「よし。行くぞお前ら！」
悪いやつらのグループはどこかへ行ったけど、血だらけで私は動けない。
助けを求めたいけど、声が出せない。
「笹本さん！いるなら返事をしてくださーい！」
先生の声が聞こえる。
「は・・・い・・・」
かすれた声で返事をする。それでも、先生は聞きとれたようだ。
「笹本さん！いったい何があったの！」
足を引きつりながら保健室へと移動する。
「さ、笹本さん！？どうしたのそのけが！」
体に力が入らなくて、説明ができない。
「応急処置するね！」
消毒液で消毒して、包帯や、バンドエイドをつけていく。
「よし。この後どうしましょう。」
保健の先生と担任の先生がお話をしている。
ああ、わたしはどうしてこんなことをされるのだろう。
辛い、辛いよ・・・
「笹本さん。いったん家へ帰りましょう。家には誰かいますか？」
担任の先生が言う。
「あ、はい・・・い、ます。」
足を引きずりながら帰ることはできないので、先生に車で送ってもらった。
・・・家についた。
「落ち着いたらお話聞かせてね。」
「は、はい。」
先生の車を見送ったあと、家に入る。
「なっ、その傷・・・どうしたんだ・・・？」
黒音は驚愕していた。
「いじ・・・め、られた、の。」
聞き取りにくい声でわたしは話すけど、黒音はそれをちゃんと聞きとってくれる。
「え・・・と、とにかく寝とけ。」
「う、ん・・・」
そうして自室のベッドに寝転ぶ私。
体のあちこちがズキズキと痛む。
痛すぎる。
「ちゃんと寝とけ。夜ご飯は俺が作るから。」
いざというときに頼りになる。
「うん。」
痛みはひかないけど、黒音はいつもこういうときに役に立つ。
あ、ものじゃないよ。黒音は困ったときに助けてくれる。
壊れた日々も、直してくれる。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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シロ(プロフ) - けんさん» ありがとうございます！先ほどはお話につき合ってくれてありがとうございました。 (2019年4月16日 3時) (
レス) id: 72e119a969 (このIDを非表示/違反報告)
けん - 読みました。 (2019年4月16日 3時) (レス) id: b387ed5a4d (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - ろわ@Project KZさん» わかりました！ (2019年4月14日 9時) (レス) id: 72e119a969 (このIDを非表示/違反報告)
ろわ@Project KZ(プロフ) - リクエストのイラスト完成しましたー！良ければ確認お願いします！（舞台創造科バンライナーなPとAqua＊のイラスト集！です） (2019年4月14日 9時) (レス) id: b3ce8b8774 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - ミズナさん» はい！確認しに行きます！ (2019年4月7日 6時) (レス) id: 72e119a969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜花 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2019年3月1日 22時
