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シロの傷。 クロ視点 ページ11

ボロボロになって帰ってきた白音。

俺が一緒に行ってたら、傷つかず帰ってきていたかもしれない。

・・・白音は、いつも悩んでいた。

それに気ずきながら、俺は何もしてやれなかった。

なんて役立たずなんだろう。

辛そうな顔で眠っている白音を見て、そう思った。

どうして守ってあげられないのだろうか。

ここにきた意味がないじゃないか。

そう思い、決心する。

白音の傷が完治したら・・・少しの間、さよならだ。

夜ご飯を作って、白音にわたしに行く。

「はいるぞー」

「う、ん。」

ドアをあけてはいると、ノートを持った白音が見えた。

たしか、あれは白音の日記帳だ。

どんなことが書かれているんだろう・・・

「夜、ごは、ん?」

まだつらそうな声はしているが、少しは痛みが引いたようだ。

「そうだ。おかゆがいいかな、って思ったんだが、ちょっと違うのにして・・・」

そう。この料理は初挑戦の料理。不安だ。

「!もしかして・・・グラタン?」

「・・・よくわかったな。」

今日は初めてグラタンを作ってみた。あまり、上手とは言えないが・・・

「いただ、きます!」

熱い!って、泣きそうにもなってたが、白音はおいしそうに食べていく。

その姿に安堵した俺は、白音の隣に置いてあった日記帳が気になった。

俺だって日記帳ぐらい書いている。だけど、白音の日記帳の内容がどうしても気になって・・・

「・・・黒音?」

グラタンを食べている白音の手が止まる。

「いや、何でもない。」

視線を白音の日記帳から外し、言う。

「・・・そっか。」

白音はまたグラタンを食べ始める。

この日々を、もう終わりにしなければいけないのは、少し嫌だ。

でもこれも、白音の「傷」のためだ。

がんばって、最後まで癒し切ってからさよならだ。

あと一週間も時間がないことを、悲しむのは俺だけなのだろうか・・・

察し。 シロ視点→←壊れた日々。 シロ視点


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シロ(プロフ) - けんさん» ありがとうございます!先ほどはお話につき合ってくれてありがとうございました。 (2019年4月16日 3時) (レス) id: 72e119a969 (このIDを非表示/違反報告)
けん - 読みました。 (2019年4月16日 3時) (レス) id: b387ed5a4d (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - ろわ@Project KZさん» わかりました! (2019年4月14日 9時) (レス) id: 72e119a969 (このIDを非表示/違反報告)
ろわ@Project KZ(プロフ) - リクエストのイラスト完成しましたー!良ければ確認お願いします!(舞台創造科バンライナーなPとAqua*のイラスト集!です) (2019年4月14日 9時) (レス) id: b3ce8b8774 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - ミズナさん» はい!確認しに行きます! (2019年4月7日 6時) (レス) id: 72e119a969 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜花 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/  
作成日時:2019年3月1日 22時

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