桜のような君 story1

８話 ページ8

体調も大分よくなった








ただ、疲労がたまってただけらしい







お礼に行くって言っちゃったし、シルク先輩に会いに
ちょっと怖いけど３年生の教室の方へ向かう









「あのー...シルク先輩いますか？」







私は、近くに座っていた優しそうな人に話しかけた









??「ん？いるよ。シルクー！


......名前は？」









「あ、Aです。」







??「......Aちゃんって子が呼んでるよ！」






「ありがとうございます。」




??「...いいえ！」









私を見つけたシルク先輩が、こっちに向かってくる









シルク「おー、体調どう？」







「おかげさまで、大分いいです。」








シルク「そっか。だいぶいいって事はまだ完治って訳じゃないんだよな？家でもゆっくり休みなね。」





「あ、はい……。」



.









しばらくの沈黙が続く









耐えきれずその沈黙を破ったのは私だった









「あの...お礼何でも言ってください。
私に出来ることだったら。」









私は、お礼といっても何をしたらいいんだか分からなくて、いっそ決めてもらうことにした









シルク「ふっ笑笑

わざわざお礼しに来てくれたの？」









「え、だって昨日お礼するって言っちゃいましたし...私にできることなら本当に、何でも言いので！」









.








・









・









シルク「...何でもいいの？」









・









・









急に真剣な顔になって低い声で言うから、
少しドキッとした









「あ、空を飛んで見せろ〜とかはやめてくださると…」









ｼﾙｸ「言わねーよ、何それ笑笑



......ほんと面白いな、変な奴。」









凄くやさしい表情で言うから



また、少し胸が高鳴る









「……変な奴じゃないです、良い子ですってば。」







シルク先輩といると、何か本当、変みたい

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